月別アーカイブ: 2024年4月

『アンメット ある脳外科医の日記』がフジテレビ系列でドラマ化

作品のレビュー記事はこちら

医療系の作品は、古くは半世紀以上前から存在し、マンガ・小説・ドラマとも人気の高いコンテンツです。相変わらず、医療系作品は医師もしくは看護師が主人公になる割合が高い傾向にあり、医療の高度化に伴って専門的な内容に絞られる傾向にあります。

その中でも、難易度の高い診療科目ともいわれる脳神経外科医に焦点を当てた『アンメット~ある脳外科医の日記~』が、今年4月より関西テレビ制作・フジテレビ系列にてドラマ化。本作は元脳外科医の子鹿ゆずる氏が原作を担当し、コミックスは14巻まで発行されています。 続きを読む

娘と泥棒が入れ替わり!不穏系ほのぼのコメディー『こどもどろぼう』

入れ替わり設定は、マンガ・小説・映画・ドラマを問わず、よくある設定です。入れ替わる対象が異性か、同性かで違いはあるものの、有名な作品としては古くは平安時代の『とりかえばや物語』から、映画ではチャップリンの「独裁者」や大林宣彦作品の「転校生」などがあります。

さて、新たな入れ替わり作品として、今回ご紹介するのは新鋭マンガ家・山吹先生の『こどもどろぼう』という作品です。本作は、『ネギのゆくえ』にて、第83回ちばてつや賞一般部門準大賞を受賞した作者のデビュー作です。 続きを読む

本を支える裏方の情熱あふれる物語!『くらべて、けみして 校閲部の九重さん!』

「本や単行本を作るのは出版社。では、その出版社の中で、そこに関わっている人の職業で何を思いつきますか」と質問されたら、どう答えますか? おそらく、編集者・作家・マンガ家と答える人が多いでしょう。

しかし、本は編集者や作家だけでは作れません。一般の人が知る機会は少ないものの、いわゆる「縁の下の力持ち」的な存在が、各出版社・新聞社にいる校閲者の存在です。その実態を紹介したマンガとして、今回はこいしゆうか先生の『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』を紹介します。 続きを読む

数奇な運命の親子は幸せをつかめるのか?タイムリープサスペンス『卵と鶏』

「鶏が先か、卵が先か」という言葉があります。これは、哲学や科学でよく使われる、2つの関連する物事について原因を追求する意味で使われたり、矛盾する関係を示す意味で使われたりする言葉です(学研キッズネットより)。

子どもは男女がいなければ産まれてきませんし、どのように育つかは誰にもわかりません。さて、未来からタイムリープしてきた青年が現れ、突然親子関係を告白されたらすぐに受け入れられるのか。おそらく多くの人にとって、難しいし混乱するでしょう。奇妙な出会い方をした(自称)親子二人が、幸せを見つける物語として、辻やもり先生の『卵と鶏』を紹介します。 続きを読む

【特集:『はたらく細胞』シリーズ-25】 猫が好きな方必見!『はたらく細胞 猫』

「にゃん」の語呂合わせで、毎年2月22日は猫の日と呼ばれています。ちなみに、その経済効果は約2.4兆円。昨シーズン日本一になった阪神タイガースの経済効果に換算して約29回分とのことで、巷では「ネコノミクス」なんていう名前がついているそうです。

それはさておき、空前の猫ブームの現在。一般社団法人 ペットフード協会によると、猫の飼育頭数は約884万匹にも登ります。ただ、飼育するからには病気などに注意が必要です。猫の生態を紹介したマンガとして、今回は『はたらく細胞』の最新スピンオフ『はたらく細胞 猫』を紹介します。 続きを読む

SNSで話題!お隣同士の百合ラブコメディ『限界OLと女子大生が〇〇する話』

あなたの周りに、仕事ができてかつ完璧な美貌な女性がいたら、どのように思いますか? 多くの人は、おそらく「高嶺の花」として見てしまい、諦めてしまうでしょう。実際は、苦手なものがあったとしても、そこに目が向くことは少ないはずです。

バリキャリのOLさんと女子大生が出会い、徐々に恋に落ちていく百合のお話が、今回紹介する小畠泪先生の『限界OLと女子大生が〇〇する話』です。本作は作者のXで話題になり、コミック化されました。 続きを読む

週刊少年サンデー2024年22・23合併号(2024年4月24日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ
●『ハローワークモンスターズ』(旗町 マコ)
勇者の息子スタン。知名度があり期待されているものの、魔力も武力も持たないスタンは意欲を無くしかけていた。彼が付き人であるマイラと共に移住した町は魔物と共存する町だった。新連載。

平和は維持されている面で『葬送のフリーレン』とは別枠ですが、アフターストーリーなのは同じ。ここからほのぼの展開になるのか、スリリングな場面もあるのか、まずは楽しみにしましょう。 続きを読む

週刊少年マガジン 2024年21・22合併号(2024年4月24日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ
●『ブルーロック』(金城宗幸/ノ村優介)
進化を続ける潔の姿にカイザーは焦りを募らせる。起死回生の新技もミスショットに終わり、さらに追い詰められたカイザーの姿にネスは何を思う…?

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日本語教師と外国人学習者のやり取りが面白い!『日本人の知らない日本語』

アメリカ合衆国・国務省のサイトによると、アメリカの外交官が言語習得までにかかった時間ごとに難易度を分類したところ、日本語は難易度レベルが4(88週間・2,200時間)で、もっとも習得が難しい言語です。

来日すると、就業前もしくは大学入学前に、その多くが日本語学校で学びます。彼らの日本語レベルは、アニメや映画を見て覚えたという人から、大学の日本語学科で学んだ人までさまざま。『日本人の知らない日本語』では、日本語教師の海野凪子先生が見た日本語学習者の実際を、蛇蔵先生がコミックエッセイとして描き下ろしました。 続きを読む

現実のデータや実情に基づいた進路指導の物語『夢なし先生の進路指導』

「中学生もしくは高校生の頃の夢って何でしたか?」と質問されて、明確に答えられる人はいますか?その頃の夢がかなって生活できている人もいれば、夢破れて別のことをしている人、未だに諦めきれない人もいるでしょう。

実際に夢がかなっている人も、結局叶わずに別の仕事についた人、未だに諦めきれずにいる人も、ぜひ読んでもらいたい作品が、笠原真樹先生の『夢なし先生の進路指導』です。 続きを読む