カテゴリー別アーカイブ: 研究員おすすめ

『妹は知っている』を読者は知っている

ハガキ職人の日常を描いた『妹は知っている』(雁木万里)が面白いです。

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週刊少年マガジン 2025年16号(2025年3月19日発売)

■掲載漫画ピックアップ

●『真夜中ハートチューン(五十嵐正邦)
波乱含みの文化祭も無事に閉幕した。寧々も声優活動と放送部の両立を父に許可してもらい一安心だ。しかし朗読劇でのしのぶと山吹のキスシーンは放送部に大きな波紋を呼んでいた。 続きを読む

週刊少年マガジン 2025年15号(2025年3月12日発売)

■掲載漫画ピックアップ

●『生きたがりの人狼』(丹下茂樹)
灰堂ヒロナリは自他ともに認める「生きたがり」の高校生。厨二じみた言動で「漫画クン」とあだ名される幼なじみの宮條コウキやクラスメート、そしてつきあい始めたばかりの彼女・花香らに囲まれ充実した毎日を送っていたが…。「人狼ゲーム」に題材をとった学園サスペンスが堂々開幕! 続きを読む

女の子になって初恋の子に恋をして『俺は恋する女の子』

初恋というのはいつまでも忘れられないものです。浮気するわけではないものの、すでに結婚していても、時々初恋相手を思い出してしまうことがよくあります。それで、ケンカになった経験のある方も多いのではないでしょうか。

では、もし初恋相手が「男(女)嫌い」であればどうしますか?今回紹介するのは、男嫌いになっていた初恋相手に、女体化してリベンジするTSF恋愛物語、蒼樹めい先生の『俺は恋する女の子』です。本作は2024年2月期のチャレンジMeeでグランプリに輝き、マンガMeeオリジナルとして連載が決まりました。 続きを読む

祖父の古書店を継いだ三姉妹と恋をめぐる物語『百木田家の古書暮らし』

古書店が集中している界隈のことを、よく「古書店街」と呼びます。東京では本郷古書店街・早稲田古書店街・神田古書店街が、大阪では阪急古書のまちが有名ですね。特に、神田古書店街は神田神保町にあり、世界でも最大級の古書店街として知られています。

今回紹介するのは、本の街・神保町にある古書店を舞台にした、冬目景先生の『百木田家の古書暮らし』です。古書に限らず、本好きな人であれば本の話だけでも十分に楽しめます。 続きを読む

推しのJKVTuberに恋に落ちる『OL Vtuberと推しJKちゃん』

動画配信・視聴サービス大手の「YouTube」を使ったことのある方は多いと思います。その中で2Dもしくは3DCGで描画されたキャラクター、もしくはそれらを用いてインターネット上で動画配信・生放送を行う人を「バーチャルYouTuber」「VTuber」などのように呼びます。

もしかしたら、当記事をご覧の皆さんにも推しVTuberがいるかもしれませんね。今回紹介するのはあるVTuber同士のガールズラブストーリー、しのぎあさ先生の『OL Vtuberと推しJKちゃん』です。 続きを読む

地震が発生したらどう動く?『南海トラフ巨大地震』

世界でもっとも地震が多い、我が国・日本。その日本で、今後30年の間に発生する可能性が高い地震のひとつに「南海トラフ大地震」があります。昨年8月にも宮崎県で震度6弱の揺れを観測した際に、南海トラフ地震臨時情報が流れたのは記憶に新しいところです。

東日本大震災のときもそうでしたが、地震はいつ起こるか予測できないので、日頃からどのような準備ができるかが、大きな鍵を握ります。綿密な取材に基づいて、南海トラフ大地震で起こる出来事を描いたマンガが、biki先生原作、よしづきくみち先生作画の『南海トラフ巨大地震』です。 続きを読む

自分らしく生きたいと願う双子の物語『ふたごチャレンジ!』

電通グループの「LGBTQ+調査2023」によると、LGBTQ+当事者の割合は9.7%です。学校の1クラスを40人とすると1クラスに4人、10人以上の従業員がいる会社であればその中に1人は当事者がいると推測されます。

こうしたジェンダー問題を理解する一助として紹介したいのが、七都にい先生原作、しめ子先生作画の『ふたごチャレンジ!』です。小説は角川つばさ文庫で刊行され、第9回角川つばさ文庫小説賞で金賞を受賞しました。小説・コミック版とも、マイノリティなどこれまで光が当たることのなかったジャンルを扱うKADOKAWAの新マンガブランド「CandleA」の作品です。 続きを読む

偶然からはじまった大人の三角関係を描く『私のブルーガーネット』

「十人十色」という言葉があります。「好み・考え方・性格などは、人によって違う」という意味で使われる言葉です。同じ言葉を使っているように見えても、その人の考え方や解釈の仕方で、意味は随分と変わってくる経験をした人も多いと思います。

恋も同じで、その人の思いによって進む方向はさまざま。今回は、まったく正反対の性格をしているふたりが出会ったことで動き出す人間模様を描いた、秋山はる先生の『私のブルーガーネット』を紹介します。 続きを読む

ちょっとビターな大人百合『おとなになっても』4月にドラマ化

『おとなになっても』レビュー記事
『おとなになっても』と『定時であがれたら』の比較記事

異性・同性に関係なく、既婚者など本来であれば好きになってはいけない人を好きになった経験のある人も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。もしかしたら、そのことが相手にバレて慰謝料を払ったことのある方もいるかもしれませんね。

さて、大人の女性同士のちょっぴりビターな恋愛を描いた物語が、志村貴子先生の『おとなになっても』。2019~2023年にかけて講談社の「KISS」で連載され、コミックスは全10巻が発売されました。その本作が、Huluオリジナルドラマとして4月26日より公開されます。 続きを読む