『ほしのふるまち』を訪ねて(1)では、コミック版や映画版、そしてそれを迎える地元の様子をお伝えした。今回は、舞台となった氷見の町を訪ね歩いてみたい。
■ 『ほしのふるまち』氷見駅
まずは恒太郎と同じく、氷見駅から始めよう。
改札を出て右へいくと氷見市観光協会があるので、とりあえずそこで「ほしのふるまち 氷見ロケ地MAP」を手に入れるのが吉。これは、駅近くの詳しい地図と薮田地区までの道が両方載った便利MAP。ついでに「氷見の街 散策マップ」も貰っておくと完璧だ。
駅前には忍者ハットリくんタクシーなども客待ちをしているが、やはりここはレンタサイクルをチョイス。先の観光協会で借りることができ、普通自転車が1日200円、電動自転車が500円だ。薮田地区まで行きたい人には電動がおススメである。
氷見駅すぐ横の「珈琲屋X」、恒太郎とライバル・正樹が2人で食べに来た「居酒屋 まる甚」を経て、上日寺の大イチョウ近くの坂の通学路、そして氷見高校へと巡るのが正統な聖地巡礼(あ、言っちゃった)というもの。が、今回は時間と腹の減り具合から割愛。氷見漁港へ直行する。
■ 氷見魚市場・海寶(かいほう)
氷見漁港にある魚市場の2階には、映画で渚がアルバイトをしていた食堂・海寶(かいほう)がある。観光バスなどのルートにも入っているこの店、某ホテルの系列店だとか。せっかくなので昼食にかぶす汁定食 1100円を注文。かぶす汁とはカニ入り大盛味噌汁のことで、ほかに魚のアラなどが入っている。めちゃめちゃ美味しくて、完食ペロリアンでした。
■ 氷見フィッシャーマンズワーフ「海鮮館」・比美乃江大橋
魚市場の近くには、道の駅である氷見フィッシャーマンズワーフ「海鮮館」がある。ここで買った刺身や岩牡蠣を、イートインコーナーで食べることもできるようだ。安価にキトキト(新鮮)な魚が食べたい向きにはおススメ。海産物のオミヤゲも充実している。
ただ注意して欲しいのは、ソフトクリームやポテト・クレープなどの食べ歩きだ。出入り口にも注意書きが貼ってあるが、観光客は常に狙われているのだ……トンビに。油断してソフトクリーム持っていかれた少年、見たことありますですよ、はい。
そしてインパクトのある比美乃江大橋は、フィッシャーマンズワーフのすぐ近くにある。マンガで登場するのは第1巻 55ページや123ページなど。そこから上庄川を上っていくと北の橋、そして恵比寿橋だ。
■ 和平橋・恵比寿橋
恵比寿橋は、映画ではヒロイン・渚が恒太郎に自分の進路を告げる重要なシーンで使われた場所。もちろんマンガでも、第5巻 77ページに北の橋から見える恵比寿橋が、恒太郎のバックに描かれている。
ちょっと駅方向に戻るが、和平橋は氷見市の中心部を流れる湊川にかかる橋だ。デザイン的な美しさと、春の桜並木の見事さからか、第1巻の10ページや127ページ、第7巻 215ページ以降の、恒太郎の最後の告白シーンで使われている。
さて、では次回『ほしのふるまち』を訪ねて(3)はいよいよ薮田地区に突入だ!
【関連サイト】
・小学館コミック
・よしもとアール・アンド・シー
・氷見市観光協会
・氷見市商工会議所
【紹介記事】
・『ほしのふるまち』を訪ねて(1)
・『ほしのふるまち』を訪ねて(3)