【あらすじ】
ぼっちな幼女、市松こひな。
ある時彼女は、けっして1人ではやってはいけない禁断の遊び『コックリさん』を行ってしまう。
呼び出されたのは、コックリさんと名乗る白髪、狐耳の自称イケメン青年。
はじめは驚かせようとするコックリさんだったが、電波、ぼっちということに加え育ち盛りなのに不健康な食生活を送るこひなを心配し、ノリで取り憑いてしまったのが運の尽き!?
コックリさんと電波系幼女の不思議な同居生活が幕を開ける。
【見どころ】
幼女×青年。この組み合わせに言い知れぬときめきを覚える人も多いのではないでしょうか。
『月刊ガンガンJOKER』で連載中の本作は、『第3回J1グランプリ』を勝ち抜いて2011年から連載が開始された実力派。
でも待てよ、ガンガンJOKERといえば黒髪ぱっつんなツンしゅん少女とヤンデレ青年妖狐の主従という鉄板の組み合わせのあの作品が連載中。
黒髪ぱっつんな和風少女、狐耳のイケメン青年。萌え要素がかぶってるじゃないかという声もあるでしょう。
向こうがツンしゅんでくるならばこちらは電波系カップ麺マニア。
向こうがヤンデレ隠れドSでくるならばこちらは単なるオカン。
……はい、とても残念なのです。
炊事掃除洗濯、あざとい技で買い物も賢くこなし、こひなの世話を甲斐甲斐しく焼くコックリさんの姿を見ていると、微笑ましく思いつつも、もうオカルト要素皆無だよとツッコミたくなる衝動に駆られること間違いなしです。
『狐狗狸(コックリ)』というキーワードが象徴するように、コックリさん以外にもこひなのプロストーカーである狗神、酒好き女好きのダメ狸・信楽さんと個性的なメンツが揃いこひなの日常は賑やかさを増すばかり。
アニマル、SD、可愛さ、カッコよさとしっかり描きわける画力はさすが。
登場人物が少ない分、キャラクターの描写も濃くなり生き生きとした魅力が伝わってきます。
笑いと萌え(?)要素とハートフル(?)な日常物を完備したハイスペックなこの作品。
幼女×イケメンにピンときてもこなくても楽しめますよ。
【作品データ】
・作者:遠藤ミドリ
・出版社:スクウェア・エニックス
・刊行状況:4巻(既刊)