2002年のスタート以来、週刊少年マガジンの看板作品の一つとして好評連載中の大暮維人『エア・ギア』。(2010年7月18日現在29巻まで刊行中・以下続刊)
物語は、高性能インラインスケート「A.T(エア・トレック)」に魅せられた少年・樹(イッキ)が、自由な空を勝ち取るために戦うというもので、このたびそのアニメーション化が決定した。
公式サイトは こちら。PVも公開中だ。
本作がすでに一度、2006年にTVアニメーションが制作されているのはファンならご存じのところ。
今回は11月17日発売の単行本限定版30巻付属のOADというスタイルになる。
タイトルは「黒の羽と眠りの森 -Break on the sky-」。
単行本16巻に収録されている、イッキvsリンゴのバトルの映像化だ。
<あらすじ>
A・Tチーム「ジェネシス」を束ねる謎の美少女・シムカにより「空の王」候補として選ばれたイッキ。しかし、幼なじみのリンゴはそれを危ぶむ。
彼女の裏の顔はジェネシスと対立するチーム「眠りの森(スリーピング・フォレスト)」の総長「クレイジー・アップル」であり、イッキが空の王、ひいてはジェネシスの総長となったら敵同士になってしまうからだった。
ジェネシスの暴走を危惧した眠りの森のメンバーはシムカに奇襲をかけ、再起不能の重傷を負わせる。怒りに燃えるイッキ。言葉では語り尽くせない想いを走りに託し、リンゴとイッキはエンブレムを懸けた戦いに臨むのだった。
それまでは暴風族(ストームライダー)同士のバトルがメインだったのが、この頃から「空の玉璽(レガリア)」をめぐる謎や武内空/宙率いる「ジェネシス」との対決という構図に変わっていく。物語のターニングポイントともいえるエピソードである。
制作は『グイン・サーガ』や『マクロスF』を手がけたサテライト。
CGを駆使した画面に定評のある同社が、縦横無尽に飛び回るライダーたちの活躍をどのように「魅せて」くれるのか、今から楽しみである。
キャストはTVシリーズとは変更され、主人公・イッキに『とある魔術の禁書目録』(アクセラレータ役)の岡本信彦、リンゴには『みつどもえ』(丸井ひとは役)などの戸松遥が演じる。枢役には『天元突破グレンラガン』でニアを演じた福井裕佳梨が決定している。
ほんかわした愛らしいニアと、A.Tの整備以外は世知に疎く天然な枢とはイメージが近く、発表されているところでは一番マッチしたキャスティングかもしれない。本編が期待できるところだ。
個人的にはバトルのクライマックスでの枢のセリフ
「それだけあれば大丈夫です!」
がどのように描かれるかが気になるところ。作中最も印象的なシーンだけに、期待は大きい。
数量限定生産のため、確実に手に入れるには予約することをおすすめする。締切は9月21日。カレンダーに印をつけて、お忘れなきよう。