絵画・音楽などの芸術は、才能の世界。しかし、才能だけでは活躍できないのが、シビアな現実です。そのため、ゴーストライターが存在するように、音楽にも覆面アーティストなるものが存在します。
そんな、かつての覆面アーティストが、奇跡の歌声を持つ女子高生と出会い、再び音楽を目指す物語が、村田椰融先生の『雲上に歌いて、君を待つ』です。昨秋アニメ化された『妻、小学生になる。』の作者でもあります。
【作品紹介】
主人公はふたり、謎の男性・柳田(ヤタハヤト)と女子高生の美甘です。
女子高生の美甘は、音楽が好きな女子高生。誕生日祝いのギターを選ぶために訪れた楽器店で、店主と話しているところから物語がはじまります。
好きなアーティストを聞かれた美甘は、迷うことなく「ヤタハヤト」と答えます。
ヤタハヤトは顔を出さずに活動する、いわゆる覆面アーティスト。人気絶頂だった10年前に、活動を休止していました。
活動休止後の柳田が、ある日路上ライブで自身が作った曲を弾き語りしている女子高生・美甘の声を聞き……
身バレせずにプロデュースすることを決めた、柳田と美甘の音楽を巡る物語です。
『妻、小学生になる。』の村田椰融先生最新作
『雲上に歌いて、君を待つ。』1巻が
本日(12月16日)に発売🎉かつてのヒットメーカーの
覆面アーティストが出会ったのは、
天性の歌声を持つ女子高生だったが…。正体バレたら殺される!?
危険なプロデュース開幕!! pic.twitter.com/aKwpHLpfrf— 週刊漫画TIMES 公式 (@shukanmanga) December 15, 2024
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【作品の見どころ】
本作の見どころは、自身の熱狂的なファンである美甘と、本人であることを隠す柳田の葛藤にあります。
それもそのはずで……
美甘は人気絶頂だった時に姿を消した彼のことを残念に思っており、好きが高じていることを知っているだけに、下手に正体を明かせません。
そのため、表面上は「ヤタハヤト」ファンを自称しています。
そんな柳田が無事に「ヤタハヤトの正体」を明かせる日が来るのか、美甘はプロデビューできるのか、さまざまな楽しみ方ができる作品です。
【作品データ】
・作者:村田椰融
・出版社:芳文社(週刊漫画TIMES)
※公式ページで、第1話が試し読みできます
・刊行状況:既刊1巻