ずんだもんが4コマ漫画誌に進出!『ずんだもんTV』

人気キャラすんだもんが主人公の4コマ漫画『ずんだもんTV』(原作:ずんずんPJ、作者:卯匡)の単行本1巻の発売が決定しました。

東日本大震災で大きなダメージに至った東北地方を応援する企画の一環で始まった「東北ずん子プロジェクト」(https://zunko.jp/)。企画の面白さとキャラクターの可愛さで注目を集めましたが、何か当たるか分からないのがコンテンツ業界の興味深いところ。派生したキャラクターである“ずんだもん”が大当たりしました。で、現在は「東北ずん子・ずんだもんプロジェクト」(略称「ずんずんプロジェクト」)となっています。

枝豆をすりつぶして作る“ずんだ”。「豆を打つ」を表す「豆打(づだ)」などが語源と言われており、お餅に絡めて食べるずんだ餅が有名です。「東北ずん子プロジェクト」では、ずん子が持つ弓「ずんだアロー」となったり人間となったりしているものの、基本はずんだの妖精とのこと。登場した当初こそあまり注目を集めませんでしたが、人間となったキャラに中性的(公式設定は女の子)な可愛らしさがあり、音声合成ソフトも公開されたことで人気が急上昇。ニコニコ動画やYOUTUBEにてずんだもんを使用した動画が大量に投稿されるようになりました。

4コマ漫画では東北ずん子を主人公とした『ずんちゃんといっしょ!』が漫画サイト「4KOMAPARTY」やXにて発表されていたところに、2023年から芳文社「まんがタイムきららキャラット」にて『ずんだもんTV』が始まりました。『ずんちゃんといっしょ!』が東北ずん子を中心とした日常のドタバタ系な内容である一方、『ずんだもんTV』は記憶喪失となったずんだもんが東北ずん子の前に現れ、記憶を取り戻すために動画の制作・配信を行う展開となっています。うーん、つまりパラレルワールドなのでしょうか。

動画を制作・配信する中で知り合いも徐々に増えて、でたらめな言動ばかりだったずんだもんも少しずつ成長している様子はあるのですが、肝心の記憶喪失からの回復が一進一退です。そもそも思い出すような記憶があったのすら怪しいところ。直近の連載では特大ずんだ餅を買うお使いですら失敗…しそうになったところで、神がかり的な展開により成功に至っています。しかしイタコにペットフードを食べさせたのはどうなのか。お腹を壊さないと良いのですが。

さて、2月27日に単行本1巻の発売が決まりました。掲載誌である「まんがタイムきららキャラット」4月号の発売は28日です。その1日前にしたのは何か意味があるのでしょうか。

【作品データ】
原作:ずんずんPJ
作者:卯匡
連載:芳文社「まんがタイムきららキャラット」連載
刊行状況:1巻2月27日発売予定