新しい舞台はフランス!『Chi en France~『チーズスイートホーム』フランス版~』

『チーズスイートホーム』レビュー記事はこちら

日本の総世帯数のうち、約3分の2に当たる8,960万世帯でペットを飼育してます(出典:Forbes)。「一般社団法人ペットフード協会」の調査では、飼育している犬は約684万頭、猫が約907万頭、合計で1,600万頭弱です(出典:アニドネ)。

2004年から2015年まで「週刊モーニング」(講談社)にて連載された、こなみかなた先生の人気マンガといえば『チーズスイートホーム』。本作がフランス版で『Chi en France~『チーズスイートホーム』フランス版~』として登場。9月23日より内容はそのまま、日本語版でコミックDAYSにて連載が決まりました。

【あらすじ】

主役は子猫のチー。愛情深い母猫と2匹のきょうだいとともに、ある家の飼い猫として暮らしていました。しかし、散歩中によそ見をしているうちに母猫たちとはぐれてしまったのです。

行き倒れていたチーを発見したのは、山田家の長男で幼稚園児のヨウヘイ。連れて帰ってきたチーを、なんとか必死でその存在を隠して飼い続けます。

しかし、住んでいるマンションはペットの飼育禁止。ある事件がきっかけで遠方に引き取られることに。それに猛反対したヨウヘイはチーを抱えて家を飛び出します。なんとか説得しようとした両親は、偶然ペット飼育可のマンションの広告を見つけて転居。

こうして家族は新しい生活をはじめました。その後、山田家は日本を離れることになり、移住したのは、なんと遠く離れたフランス!

そこで待っているのは、新しい出会いに楽しい日常です。チーたちが遭遇する、ワクワクが止まらない楽しい日常を、フランス本土で発売される『Chi en France』を、同一内容でそのまま日本語版として連載しています。

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【見どころ】

本作の見どころは、やはり何と言っても山田家の三人家族とチーのふれあいです。

日本からいきなり海外に転勤・転居することになったら、皆さんはどう感じるでしょうか。おそらく、多くの人は異文化での暮らしに興味津々の人と、まったく慣れないままホームシックにかかる人など、反応も人それぞれだと思います。

それはペットも同じことで、かなりのストレスでしょう。

実際、少子化が進む一方、癒やしを求めてペットの飼育頭数は増加傾向にあります。その一方で、飼いきれなくなったペットの飼育放棄も同じく増え、社会問題になりつつあるのが現状です。

その中で、山田家が異文化の中で暮らしながら、チーとの絆をどう深めていくのか。フランスで大人気の本作を、フランス人作者の視点によって描かれるのが何よりの楽しみといえます。

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【作品データ】
・作者:Catherine Bouvier(カトリーヌ・ブヴィエ)
・原作:こなみかなた
・出版社:講談社
コミックDAYSで読めます
・刊行状況:未刊(9月23日連載開始)