『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』アニメ化決定!放送は今冬?来春?

小学館「週刊少年サンデー」で好評連載中の『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』(ひらかわ あや)のアニメ化が決定しました。

本作の主人公は高校2年生の綾世優(あやせ ゆう)。父親は不明ながら、既に亡くなった名女優の母親を持ち整った顔立ちをしているため、第一印象こそ「何かあるのでは?」と思わせるものの、勉強、運動、芸能活動ともにポンコツです。

そんな優に絡んで行くのが、俳優で活躍する長女の帝乃一輝(みかどの かずき)、空手の得意な次女の二琥(にこ)、将棋の女流棋士でもある三女の三和(みわ)です。

基本ポンコツな優に三姉妹が絡むきっかけとなるのは、優が持つ抜群の家事スキル。俗に「胃袋をつかむ」と言うように、三姉妹の胃袋をしっかりとつかんでしまいました。家事を中心としたフォローの巧みさに加えて、曲がったことが嫌いな押し出しの強い一面があるのを知ったことで、三姉妹が「チョロ」くも優に惚れてしまいます。一方の優。幼い頃からポンコツであることを思い知らされてきたため、三姉妹に憧れてこそいるものの、異性として意識することはない様子…でしたが、三姉妹が抜擢されたCM撮影で雰囲気が変わりつつあります。

作者のひらかわ先生。デビュー以降、サンデー系列で活躍されてきました。初連載は歌舞伎の世界を描いた『國崎出雲の事情』。次は声優の活躍を描いた『天使とアクト!』、そして消防士漫画の『FIRE RABBIT!!』ときて、本作に続きます。

『國崎出雲の事情』ではドラマCDが、『天使とアクト!』ではモーションコミック(漫画を音声付きで動画化したもの)が作られましたが、アニメ化は本作が初めて。『國崎出雲の事情』よりも、本作の期待度が高いのでしょうか。

公表されたアニメ公式サイト(https://mikadono.family/)では、Xのリンクや「観終わった後に、少しでも心がプラスになるような作品になれたら嬉しいです」など、ひらかわ先生のコメントこそあるものの、その他は「今秋追加情報解禁!」となっています。つまり肝心の放映開始は早くても今冬、来春以降となる可能性も大です。

直近の連載では、優への恋心を自覚した三姉妹からのアプローチが始まりつつあります。ただし三姉妹の性格や周囲から注目を集める状況もあって、露骨なアプローチに行きづらく、優の性格が鈍いことで両想いへの進展は遅そうです。三姉妹がグズグズしているうちに、三和のライバルである女流棋士の矢乙女桜(やおとめ さくら)とくっついてしまいそうな予感もあります。結果、三姉妹が「ぐぬぬ」となっても、桜も良い子ですし「それはそれで」と思えそうです。

つまりは連載途中ですので、どこまでアニメ化されるのかは分かりませんが、三姉妹が優への恋心に気づいたところで大団円…なエンディングくらいでしょうか。10日発売のサンデー33号では、アニメ化を記念して三姉妹が表紙となっています。「あれ?主人公は?」「三女の三和が中央なのは本命だから?」なんて考えてしまいますが、「まあ、これも良し」と思うことにしましょう。

【作品データ】
作者:ひらかわあや
連載:小学館「週刊少年サンデー」連載中
刊行状況:1~9巻発売中、10巻7月18日発売予定