【完結】部活×柔道の柔道ガールズダイアリー『もういっぽん!』が最終回

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どこにでもありそうな公立高校の女子柔道部を舞台に、柔道に勉強に学校行事に全力で取り組む姿を描いた部活群像劇。村岡ユウ先生の『もういっぽん!』が、5月16日0時公開の第267話で最終回を迎えました。

2018年より約5年半の長きにわたって連載された本作は、2023年冬にアニメ化。本放送終了後に第2期を希望する声も多数寄せられるなど、大きな反響を呼ぶほどの作品に成長しました。作者の村岡ユウ先生および関係者の皆さん、お疲れさまでした。

【『もういっぽん!』とは?】

中学最後の試合で絞め落とされて一本負けした主人公の園田未知は、高校に入学したら柔道はせず、恋に遊びに燃えようと思っていました。

しかし、幼なじみで剣道部の南雲安奈によって武道場へ連れて行かれ、そこで中学最後の対戦相手だった氷浦永遠と再会。予期せず乱取りになり、永遠を一本背負投で投げ飛ばします。

その時のイキイキした顔を見た親友の滝川早苗が、未知を再び柔道部に誘って柔道をやることに。

『もういっぽん!』は、一緒に頑張る仲間の大切さを描いた、柔道ガールズダイアリーです。

【作品の魅力】

柔道をテーマにした作品は、女性が主人公であれば『YAWARA!』や『All Free!!』などがあります。共通しているのは、主人公が幼い頃から柔道の英才教育を受けていたり、飛び抜けた才能を持っている女性である点です。

しかし、本作は中学時代まで大した成績を残せなかった少女、お世辞にも才能があるとはいえない高校生を主人公にしています。

そんな彼女が、青葉西高校柔道部および埼玉県内の高校柔道部員たちと、金鷲旗編以降は他地区の高校柔道部員を交えて切磋琢磨しながら、自らの体力・技術を向上させていく過程を描いています。

恵まれた才能を持っているわけではない主人公が、努力を積み重ねて最初はなかなか勝てなかった強敵を追い詰めていくところ、関わったみんなが人として豊かになっていくところこそ、本作が多くの読者の共感を集めたポイントではないでしょうか。

【気になる最終回は?】

最終話となる、第267話のタイトルは「みちづれ」です。

未知たち青葉西高校柔道部員が卒業してから数年後が、最終回の舞台となっています。

気になる南雲・早苗・永遠・未知たちのその後については、チャンピオンクロスの『もういっぽん!』でお楽しみください。

また、以下に引用した公式Xのポストでもお知らせのとおり、5月16日~6月14日まで作者のメッセージ入りスペシャル画像が、コンビニのネットワークプリントでGETできます。

ファンの方はもちろん、つい最近読みはじめたなど今まであまり読んでいなかった方も、これを気にファンになってみてはいかがでしょうか。

【作品データ】

・作者:村岡ユウ
・出版社:秋田書店
チャンピオンクロスにて一部閲覧できます
・刊行状況:既刊28巻