SNSで出会ったカップルのお惚気エッセイ『小春と湊 わたしのパートナーは女の子』

日本でも、少しずつ一般にも浸透してきた「LGBT」という言葉。少しずつ偏見もなくなっているとはいえ、あまり当事者が話さないためでしょう。どうやって彼ら・彼女たちが出会っているのかは、なかなかわかりにくいのが実情です。

以前から同性カップルはいたものの、出会う場はどうしても場所・機会が限られていました。しかし令和に突入した現代では、SNSを使うなど出会う機会も増える傾向です。そこで、今回は実在するカップルのお惚気エッセイとして、ひあるろん達磨先生の『小春と湊 わたしのパートナーは女の子』を紹介します。

主人公はふたり。

  • 鈴村小春(30歳)
  • 松来湊(20歳)

小春は関東地方の物流会社で働く、ごく普通の会社員。湊は山口県で生まれ育ち、県内の工業系企業で働いている会社員です。

2年前にSNSで出会い、湊が成人したのを機に小春の家で同居をはじめます。

本作を読んで、感じたことは2点。

1点目は、読んでいるだけで幸せそうだなと思ったことです。

どのページを開いても、ふたりのイチャイチャぶりが伝わってくるので、読んでいるだけでお腹いっぱいになっちゃいます。

2点目は、世の同性カップルに勇気を与えてくれる点です。

「好きな彼女(彼)と、こんな恋愛がしたい」と考えている、同性カップルは多いと思います。

しかし、実際は周囲の目が気になってしまう方も、多いのではないでしょうか。

特に、年齢差が離れば離れるほど、気になってしまいます。

そういうときに「年齢が離れていても、理想の恋愛をしているカップルが実在する」とわかるだけで、希望をもらえるはずです。

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【作品データ】
・作者:ひあるろん達磨
・出版社:一迅社(百合姫コミックス)
・刊行状況:既刊1巻