【特集:『はたらく細胞』シリーズ-23】 新作は筋肉!筋細胞の成長を描く『はたらく細胞マッスル』

扱うテーマのコンセプトから連載開始直後からファンがつき、2018年に放映されたアニメによって一般にもその人気が拡がった清水茜先生の『はたらく細胞』。本編は2021年に連載終了しましたが、その後もスピンオフシリーズが次々と発表されています。

スピンオフシリーズ11作目となるのが、2023年2月より連載開始の『はたらく細胞マッスル』です。なお『はたらく細胞』シリーズは、シリーズ累計で950万部を突破。現在もその人気は留まるところを知りません。本作はCOMIC DAYSでも、読むことができます。

今回の宿主は、とある運動不足の人間。かつては筋肉質でマッチョでしたが、不摂生な生活がたたり、今ではすっかりパワーダウンしてしまっています。

物語は、赤血球が先輩と酸素を運んでいるところからスタート。何やら会話を繰り広げています。どうやら筋トレ(運動)を再開しているようですが、「また三日坊主で終わるんじゃないか」なんて言われています。

これについては、私たちも耳の痛いお話ですね。

それはさておき、シリーズに共通する面白さはそれぞれの体内で細胞がどのように働いているのかをしるところができる点。これは、本作でも例外ではありません。タイトルに「マッスル」とついているだけあり、筋肉を作る過程での筋細胞(筋繊維)や各細胞の動きがわかりやすく描かれています。

筋細胞をはじめとした細胞たちも努力しているものの、まだまだ活発に働いていない細胞たち。それでも、オーバーワークや筋肉痛などのトラブルを抱えながらも、それらを乗り越えて日々成長中です。

理想の身体を目指す全人類にとって、知っておいて損はない知識が描かれている『はたらく細胞マッスル』が、今後どのような展開を見せるのか楽しみでなりません。

【作品データ】
作画:前田悠
監修:清水茜
出版社:講談社(※モーニング・ツーとCOMIC DAYSで連載)
刊行状況:既刊1巻