【特集:『はたらく細胞』シリーズ-19】 はたらく細胞を愛するマンガ家によるIF物語『はたらく細胞 コミックアンソロジー』

2018年にアニメの第1期が放映され、瞬く間に人気沸騰。その後は、2021年にアニメの第2期とスピンオフのBLACKがアニメ化。『はたらく細胞』シリーズは、本編以外でも多数のスピンオフで賑わいを見せた、史上でも稀に見る作品でした。

今回ご紹介する『はたらく細胞コミックアンソロジー』は、仕事に遊びに全力で取り組む赤血球や白血球などの細胞たちを描いた、『はたらく細胞』のIFストーリーです。本作は、7人のイラストレーターと16人のマンガ家の共作となります。

元となっている『はたらく細胞』は、2022年5月現在でシリーズ累計930万部を記録するなど、連載終了後も高い人気を維持し続けています。

先にも書いたように、7人のイラストレーターと16人のマンガ家が作品を提供。質の高い作品揃いです。

その中でも特に印象に残ったのが、イラストでは木野花フランコ先生が描いたマクロファージ、マンガではおにぎり先生が描いた血小板ちゃんのものまね大会。

イラストはマクロファージの笑顔とやっていることのギャップが、マンガは血小板ちゃんの可愛い愛されキャラな一面がよく現れていました。

アンソロジー作品は、作者ごとに画力の差や原案となる作品への理解力の差が現れやすく、評価しにくい部分も出がちですが、本作はどの先生もその世界観がよくあらわれており、レベルの高い作品を読むことができます。

これまでに作品を読んできた人にも、はじめてこのシリーズを読む人にもおすすめしたい作品です。

【作品データ】
作者:コミックアンソロジー
出版社:一迅社(DNAメディアコミックス)
刊行状況:全1巻