取引先や来店するお客様に接客していると、そんなに低くない確率で横柄な態度に出る人など、想定外の事態に遭遇します。特に接客業の経験のある方ならば、思わず何度も首を縦に振るでしょう。
小売業者は日本国内にもたくさんあり、おそらくどの業界にもそれぞれの「あるある」が存在するはず。その中で、書店業界で発生しがちなあるあるを描いた作品が、今回ご紹介する佐久間薫先生の『本屋の堀ちゃん』です。本作は「Webアクション」で連載されていた『カバーいらないですよね』のエピソードを改題したものと番外編を収録した、オール新作となっています。
主人公は、とある街にある書店で働き始めたばかりの堀ちゃん。彼女はマイペースな書店員です。まだまだ新米なので、先輩や店長から仕事のイロハを教わりつつ、次々と入荷してくる本や来店客の対応に追われています。
作者自身も書店員なので、そのエピソードに実体験がこもっている作品です。筆者も元書店員ですが、書店内を覗いているような感覚で読める作品という感想を持ちました。
#うなぎbooks選書
113冊目 本屋の堀ちゃん(双葉社)
熱量低めのお仕事漫画の舞台は書店!
ゆるいけど、とてもリアルな書店員の日々#本屋の堀ちゃん #カバーいらないですよね #佐久間薫 #双葉社 #書店員#福岡 #八女 #うなぎの寝床 #うなぎbooks pic.twitter.com/LGdF7NQsWc— うなぎBOOKS@八女福島 (@unagi_books) February 25, 2022
現役書店員さんが、本屋あるあるを書いた
「本屋の堀ちゃん」読了しました😀本に関するお仕事をのぞくように読める感覚が楽しいです。
裏側を知ったことで、書店に行く時に、書店員さんの工夫や力を入れている所に注目しよう!という楽しみが増えました✨ #本屋の堀ちゃん #佐久間薫 #鴨ブックス pic.twitter.com/H9E8dE7ede— 鴨ブックス@書店も読者も幸せにする出版社 (@kamobooks) March 16, 2022
出版業界で働いている(いた)人はもちろんのこと、本が好きな人も楽しめます。最近はオンラインショップに押されて書店の数も減少傾向ですが、本作を読むときっと書店を応援したくなるでしょう。
【作品データ】
作者:佐久間薫
出版社:双葉社 ※Webアクション掲載
刊行状況:既刊1巻