野球であれば『ドカベン』、サッカーであれば『キャプテン翼』のように、マンガとスポーツは非常に高い親和性があります。皆さんの中にも、マンガがきっかけでスポーツを始めたという人も多いのではないでしょうか。
日本で誕生した武道で、今や世界に広がった競技といえば柔道です。今回は多くの柔道家に影響を与えた小林まこと先生の『柔道部物語』を紹介します。主人公は、岬商業1年生の三五十五。彼が高校に入学した日が、物語のスタートです。
入学したばかりで何も知らなかった主人公は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入部します。しかし、先輩たちの言葉は全部ウソ。それでも「一度やると決めたのだから」と心を決め、どんどん強くなってゆく過程を描いた物語です。
連載終了は30年以上前の1991年ですが、世代を超えて読みつがれている本作こそ柔道マンガの最高傑作といえます。
小5と小4の息子が「柔道部物語」にハマり始めた。俺もハマったのこの頃だったかな…柔道家の教科書です。
※正木先生すみません… pic.twitter.com/iwnCu7znJB— 穴井 隆将 (@takamav) January 8, 2022
実際、今でも主人公のソフビフィギュアが出たり、柔道部物語Tシャツが出るなどしていることから、その影響の大きさがおわかりいただけるでしょう。
柔道部物語の三五十五をソフビ化して少数ですがめちゃくちゃ喜んでくださった方々がいて、それだけでソフビ化して良かったなと思えました。ありがとうございます! pic.twitter.com/f788LQPWaP
— レッドシャーク (@ultraredshark) February 21, 2022
ミズノの柔道部物語のTシャツマジで欲しい
可愛すぎる pic.twitter.com/X9y1ydwkY6— ©︎てっこ(実写) (@kanisutetsuyah8) February 26, 2022
改めて読み直してみると、試合描写のリアルさと絵の巧さが光ります。柔道マンガでは、現在も『もういっぽん!』や『All Free!!』など興味深い作品が連載中ですが、温故知新で本作を読んでみるのはいかがでしょうか。
【作品データ】
・作者:小林まこと
・出版社:講談社
・刊行状況:全7巻