島本和彦が描く『機動武闘伝Gガンダム』連載決定!

角川書店の月刊ガンダムエースで、『機動武闘伝Gガンダム THE COMIC(仮)』の新連載告知が掲載されファンの話題をさらっている。ガンダム漫画専門誌なのでコミカライズ自体は珍しくないわけだが、なんといっても題材がGガンダム、しかも描くのは島本和彦だ。これで興味をもつなというのは無理な話だろう。

GUNDAM A (ガンダムエース) 2010年 07月号 [雑誌]

まず簡単に原作アニメを説明しておこう。『機動武闘伝Gガンダム』は1994年から全49話が放映されたテレビアニメ。それ以前の『機動戦士ガンダム』から『Vガンダム』までは宇宙世紀という共通の時代をベースにしていたが、このGガンダムは世界観を一新。コロニーに住む宇宙移民たちが破滅的な戦争を避けるため、巨大ロボットの格闘大会による代理戦争(ガンダムファイト)で世界の覇権を競っている……という設定だ。

もちろん登場するロボットは基本的にすべてガンダム。正統派のガンダムから明らかにゲテモノなガンダムまで、あらゆるガンダムたちが画面狭しとバトルを繰り広げた。あまりにガンダム離れした荒唐無稽なアクション(跳び蹴りや百烈拳などあたりまえ)、生身で巨大ロボットを倒してしまう武闘家の登場など、それまでの『ガンダム』シリーズに慣れ親しんだ視聴者からは戸惑いの声も少なからずあった。

しかし終わってみれば評価は安定し、商業的にも成功。主人公・ドモンと師匠・マスターアジアの熱い師弟愛などが大人の涙をも誘った。30年以上にわたるシリーズのなか、ここまで個性が強くなおかつファンから愛されている『ガンダム』は他にないだろう。

アニメ版のキャラクターデザインは逢坂浩司だが、実は島本和彦の名前も「キャラクターデザイン協力」として当時からクレジットされていた。あの性格も戦い方も生き様も“濃い”としか言いようのない武闘家たちには、島本漫画の血がしっかり流れていたのだ。

さて今回、『機動武闘伝Gガンダム THE COMIC(仮)』ではその島本和彦が作画担当。脚本はアニメで総監督をつとめていた今川泰宏。ある意味で原作再現コンビだ。あのライバルとの死闘はどう描かれるのか、あの感動シーンはどう再現されるのか? 次号(9月号)での連載スタートを直前にひかえ、いやがうえにも期待は盛り上がる。

 

【関連URL】
・角川書店 月刊ガンダムエース公式ページ
http://www.kadokawa.co.jp/gundam/magazine/

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