東京都文京区の弥生美術館にて2010年7月2日(金)から9月26日(日)まで「稀代のストーリーテラー 栗本薫/中島梓展~書くことは 生きること~」が開催される。
栗本薫は1953年生まれの作家・評論家(中島梓名義)。『ぼくらの時代』『天狼星』などのミステリーや『レダ』『魔界水滸伝』などのSF作品、また現在のボーイズラブのルーツともいえる耽美小説や、ホラー・伝奇・時代ものなど、ジャンルを超えたベストセラー小説を数多く発表するも、2009年5月26日に膵臓がんのため惜しまれつつ世を去った。
1979年から刊行が開始された『グイン・サーガ』は、刊行当初から全100巻を予定したいという壮大な構想と、日本におけるヒロイックファンタジーの先駆けとなった。(正伝130巻・外伝21巻・未完)
今回の展覧会は加藤直之・天野喜孝・末弥純ら一流のイラストレーターによって描かれた『グイン・サーガ』の表紙や本文を飾ったイラスト原画や創作ノート、また、美少年小説誌『JUNE』に掲載された小説の原稿などを展示して現代の語り部として精力的に活躍した栗本氏の足跡を辿ろうというもの。
また、会期中には関係者を交えたギャラリートークや追悼ライブイベントなども予定されているので、弥生美術館の公式webサイトを参照のこと。
【関連URL】
弥生美術館 公式webサイト
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/