人間の体内では、赤血球や白血球などさまざまな細胞が働いています。その数は約37兆2,000億個。病気になったときはこれらの細胞が病原菌や細菌と戦うことで、私たちの身体を健康に保ってくれているのです。
その中で、血管が損傷したときにみんなで止血する役割を担うのが血小板です。一般的な細胞よりも小さいながら、仕事ぶりはまさにプロフェッショナル。そんな血小板たちを描いた作品が、今回ご紹介する『はたらく血小板ちゃん』になります。
作者は、『じょしらく』や『でぃおてぃまにゅある 〜神様たちの恋愛代行〜』を代表作に持つヤス先生です。
作風はいわゆる「空気系」(日常系)で、血小板たちの日常を擬人化して描いています。
本作で登場する血小板ちゃんたちは、全部で6種類。
- リーダーちゃん
- うしろまえちゃん
- 副リーダーちゃん
- そとはねちゃん
- じとめちゃん
- キョロちゃん
それぞれのキャラ設定もしっかりしており、それぞれ下記のような感じになっています。
●リーダーちゃん:しっかりもので、みんなのまとめ役。
●うしろまえちゃん:ドジで泣き虫ながんばり屋さん。
●副リーダーちゃん:お姉さんぶるのが大好きな、おしゃれでキュートないたずらっ子。
●そとはねちゃん:元気で単純、人懐っこいスポーツ万能ガール。
●じとめちゃん:見習いの血小板。知的でクール。ちょっと舌足らず。
●キョロちゃん:見習いの血小板。好奇心旺盛でいつもキョロキョロしている。
このうち、じとめちゃんとキョロちゃんは見習いなので、しましま靴下を履いています。
『はたらく細胞』のスピンオフ作品は全部で9作、現在連載中の作品は8作あります。その中で、数少ない本編と同一のキャラクターが登場する作品です。また、本編で活躍する血小板のうち、リーダーちゃんとうしろまえちゃんは本編でも名前が登場していますが、本作ではそれぞれに名前がついています。
ヤス先生はもともとイラストレーターで、さまざまなライトノベルの挿絵やゲームキャラクターデザインなどを手がけている作家さんです。そのかわいい絵柄にはファンも多く、ツイートでもかなり高い評価を得ています。
サンエー宜野湾コンベンションシティにジーパン買いに行った時に裾直しの間にテナントの本屋で「はたらく血小板ちゃん」3巻があったので迷わず購入
それにしても血小板ちゃん達のそれぞれの名前ってスプラトゥーンみたいだな~#はたらく血小板ちゃん pic.twitter.com/fbBWMF90CV
— でんぢゃらすカガシラ@来年より西武応援 (@kagashira) December 19, 2020
これからの展開が楽しみな作品ですね。
【作品データ】
作画:ヤス
原作:柿原優子
監修:清水茜
出版社:月刊少年シリウス(講談社)
刊行状況:既刊3巻