乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)

『乙嫁語り』『劇画漂流』漫画界のカンヌ・アングレーム国際漫画祭にて受賞

乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX) 劇画漂流 上巻 アングレーム国際漫画祭といえば、2007年に水木しげる『のんのんばあとオレ』が最優秀作品賞を受賞(日本初)した、ヨーロッパ最大の漫画の祭典だ。その大きな舞台で今年(※1)、日本から選ばれた作品が再び栄冠に輝いた。森薫による『乙嫁語り』が「世代間賞」、辰巳ヨシヒロによる『劇画漂流』が「世界への視線賞」を手にしたのだ。

「世代間賞」とは、世代を超えた幅広い層の人々から支持を受けるであろう作品に贈られる賞だ。『乙嫁語り』は、「全国書店員が選んだおすすめコミック」2010・2位、2011・15位、「マンガ大賞2011」2位と、日本国内でも高い評価を受けている名作である。また、アメリカ・全米図書館協会「10代向けグラフィックノベル・ベスト10」2012に選ばれるなど、すでに世界的認知度も高い作品だ。
また、「世界への視線賞」とは、現代の世界情勢や蔓延る問題を取り上げた作品に授与される。『劇画漂流』は、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞し、アイズナー賞(※2)最優秀アジア作品・最優秀実話作品に選出された、とんでもない功績を持つ漫画だ。

それにしても、なんて漫画玄人たちを唸らせる天才漫画家たちだろう。どちらもノミネートされたとて、さして驚くことのない実績を兼ねそろえた方たちだが、実際に世界で受賞したと聞けばやはり驚く。筆者の場合、「え?ホントに?」と思う心と、「当然だ」と誇らしく思う気持ちが波のように押し寄せた。
お二方のより一層のご活躍を期待すると共に、今後も日本から世界に羽ばたく漫画家が多く育っていくことを心から祈っている。

(※1)今年の「アングレーム国際漫画祭2012」は、2012年1月26日~29日フランス・アングレームで開催された。
(※2)ウィル・アイズナー漫画業界賞(The Will Eisner Comic Industry Award)とは、「漫画界のアカデミー賞」と呼ばれるアメリカで最も栄光ある漫画賞。漫画に対する優れた専門知識を持った選考員によって受賞作が選ばれる。

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