三丁目の夕日’64 映画化特別編 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

愛と絆のバイブル『ALWAYS三丁目の夕日’64』話題沸騰中!

三丁目の夕日’64 映画化特別編 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) ■2012年1月21日(土)全国ロードショー
<キャスト>堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希、他

制作開始から話題騒然となっていた『ALWAYS三丁目の夕日’64』がとうとう全国の映画館で幕開けした。原作は「ビッグコミックオリジナル」にて連載中の、西岸良平による漫画『夕焼けの詩―三丁目の夕日』だ。

この漫画は1974年に連載を開始し、実に30年以上もの間人々に愛されてきた。映画化されたことにより認知度はうなぎ登り――と思いきや、映画ファンの中には意外にも原作漫画の存在を知らない人もいる。『ドラえもん』『サザエさん』に並び、日常の一時を切り取ったハートフルな物語をぜひ漫画でもチェックしてみて欲しい。

さて。映画3作目となる『ALWAYS三丁目の夕日’64』だが、今作は東京オリンピックに焦点が当てられる。一作目、二作目の軸にあった東京タワーもしかり、その時代を共に生きてきた方々にとってこれ程愛おしい作品は他にないだろう。日常の風景とは、一見何の変哲もないように見えるが、実はどんな物語よりドラマがある。日々生まれくる一言一句、一挙一動、同じ時も同じ人間も存在しないからだ。その多様性も面白さも、想像上だけで作った物語では勝るものが何一つない。

今作も日々の生活を営む当たり前の日常が描かれているが、映画鑑賞後インタビューに答えた男性は「何度見ても涙が溢れる」とコメントした。身近であるからこその入り込みやすさもあるだろう。けれどそれだけでは、多くの人に愛される作品は生まれない。

周りにいそうでいない、いつでも起こりそうで起こりえない――物語でありながら『ALWAYS三丁目の夕日』はいつも、日常よりもリアリティに満ちている。
〝絆〟を見直す現代だからこそ、この作品の美しさが活きてくる。映像美に勝る、心情美が人々の心に優しく染み渡ることだろう。

【関連URL】
・『ALWAYS三丁目の夕日’64』オフィシャルサイト
http://www.always3.jp/

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