月別アーカイブ: 2024年9月

『ゴルゴ13』最新作の舞台となった東京・六本木を見てきました

『ゴルゴ13』(さいとう・たかお、さいとう・プロ作品)最新作の舞台となった東京・六本木を見てきました。

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若いうちからの終活のススメ~終活エンターテイメント『ひとりでしにたい』

国勢調査のデータによると、単身世帯・夫婦のみ世帯といった孤独死の予備軍となる可能性の高い世帯が、令和2年時点で約6割に達しています。そしてもっと衝撃的だったことは、孤独死における現役世代と60代以上の高齢者との割合が、ほぼ4:6であったことです(出典:第8回孤独死現状レポート)。

未婚率も年々上昇している現代社会において、孤独死はどの世代にも起こり得る非常に身近なテーマといえます。孤独死した親族を見たことで、自らの生き方を見直した女性の物語として紹介するのはカレー沢薫先生の『ひとりでしにたい』です。本作は、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。 続きを読む

『妻、小学生になる。』がアニメにもなる TOKYO MX他で10月6日放送開始

「週刊漫画TIMES」にて連載されていた『妻、小学生になる。』(村田椰融)のアニメが10月6日から放送されます。

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週刊少年マガジン 2024年43号(2024年9月25日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ


●『黙示録の四騎士』(鈴木央)
パーシバルはディオドラがアンヌヴン剣闘祭に参加していたと知り驚きを隠せない。ディオドラは自分を忘れてしまった父親を元に戻すため戦いに身を投じていたのだ。そして奮闘するパーシバルたちはイゾルデとキオンに2年ぶりに再会する。

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週刊少年サンデー2024年44号(2024年9月25日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ
●『廻天のアルバス』(原作:牧 彰久、作画:箭坪 幹)
商人として近づいてきたゼアルクの正体が魔族と知っていたアルバス。それでもゼアルクを仲間にしたものの、アルバスに「つまんない」と言われたゼアルクは不意に反抗する。

意外なキーワードがあったものです。しかしこれまでの経緯を知っていれば、ゼアルクが切れたのも理解できます。さて、ここからどう収めるのでしょうか。 続きを読む

週刊少年マガジン 2024年42号(2024年9月18日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ

●『黙示録の四騎士』(鈴木央)
いよいよアンヌヴン剣闘祭が開幕した。予選を難なくクリアしていくパーシバル一行と謎の騎士・タントリスたちだったが、パーシバルに挑んできた仮面の騎士はどうやらイロンシッドの息子・ディオドラらしい。パーシバルと因縁の深い彼がなぜここに!?

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週刊少年サンデー2024年43号(2024年9月18日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ
●『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』(ひらかわ あや)
お試しの付き合い一番手となった二琥。空手の部活動で忙しい二琥のため、毎日学校帰りに2人でプチデートをして、話題のカフェでカップル席を堪能。そして週末は一日デートに。

一日デートでも、結局何も起きないでしょうけどね。とりあえずは二琥のファッションが気になります。合わせて優が服装も決めてくれば良いんですけど。こっちは難しいかな。 続きを読む

もうひとつの一目ボレ物語『ささやくように恋を唄う 公式コミックアンソロジー』

ささやくように恋を唄うのレビュー記事

数ある百合作品の中でも、純粋に一目ボレした女子高生を主人公にし、その絵柄の美しさも相まって根強いファンを獲得しているのが、竹嶋えく先生の『ささやくように恋を唄う』(通称『ささこい』)です。

2021年の第5回百合漫画総選挙で、恋愛部門・総合部門の第1位に輝いた本作は、他作品の作者の間でも根強いファンがいることでも知られています。そんな彼女たちがもうひとつの一目ボレを描いた作品が、今回ご紹介する『ささやくように恋を唄う公式コミックアンソロジー』です。竹嶋えく先生の原作は、2024年7月に総発行部数が100万部を突破しています(電子を含む)。 続きを読む

落語への愛と業を描いた『昭和元禄落語心中』2025年にミュージカル上演決定!

『昭和元禄落語心中』レビュー記事はこちら

落語は約400年の歴史がある伝統芸能で、東京と大阪(上方)を合わせた落語家の人数は約1,000人です。まずは前座からはじまり、修行を重ねて二つ目となり(約3~5年)、真打へと昇進(二つ目から約10年)します。

落語マンガでも評価の高い作品のひとつ、雲田はるこ先生の『昭和元禄落語心中』は、2016年に第1期(与太郎放浪篇・八雲と助六篇)、2017年には第2期(助六再び篇)にてアニメ化。2018年にはNHKにてドラマ化され、大きな反響がありました。その本作が、2025年『ミュージカル 昭和元禄落語心中』というタイトルで、ミュージカル化されます。 続きを読む

教育問題に深く切り込んだ話題作『教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち』

「教育虐待」という言葉が、最近よく取りざたされています。定義としては「教育熱心な親や教師などが過度な期待を子どもに負わせ、心身が耐えられる限度を超えて教育(勉学・習い事など)を強制すること」です(参考:NHK)。

これらは中学受験などが過度に競争的になったことで、引き起こされた産物なのかもしれません。その実態を描いたマンガが、原作として石井光太先生、構成に鈴木マサカズ先生、作画でワダユウキ先生が関わった『教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち』です。 続きを読む