「十で神童十五で才子二十過ぎては只の人」という言葉があります。幼い時は非常に優れていて特別だと思われていても、そのほとんどは成長につれて平凡な人になってしまうというたとえで使われるものです。
これは、現実社会で叩きのめされていくうちに自分の能力に気づくことが原因にあります。自信をなくして臆病になってしまい、シェアルームに住むことになった女性を主人公にして、そこに住む人たちの恋愛模様を描いた作品が今回ご紹介する石田拓実先生の『カカフカカ』です。本作は、2019年に森川葵さん主演でドラマ化されました。 続きを読む