月別アーカイブ: 2021年10月

箱根駅伝出場を目指す大学の奮闘を描いた『風が強く吹いている』

秋~冬にかけての風物詩となるスポーツといえば、「駅伝」をあげる人も多いでしょう。特に人気なのが男子の学生駅伝で、10月に行われる出雲駅伝からはじまって11月の全日本大学駅伝、翌年お正月に行われる箱根駅伝へとつながります。

箱根駅伝の予選会は出雲駅伝後に行われ、毎年多くのドラマがあります。特に近年ではいろいろな学校が強化に乗り出したことで、常連校でも予選通過ができないことも目立ち、より狭き門となっています。そんな箱根駅伝を目指す新興大学の歩みを描いた物語が、今回ご紹介する『風が強く吹いている』です。原作は三浦しをん先生が書いた同名の小説ですが、これを海野そら太先生がマンガ化しました。 続きを読む

「G」に生きる女性OLのひとり遊びコメディ『石見さんのGライフ』

異性によくモテるのに、あまり恋愛に興味がないという人がいます。その理由は人によってさまざまです。もし、会社ではいつも仏頂面で仕事をして、定時になるとすぐに退社する人がいたら趣味に生きる人なのかもしれません。

そんな趣味に生きる女性の日常を描いた作品が、『石見さんのGライフ』です。本作は田滝ききき先生の最新作で、『セックスの誘い方~社会人編~』や『性教育120%』(原作担当)など性を題材にした作品に定評があります。 続きを読む

週刊少年マガジン 2021年48号(2021年10月27日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ
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●『EDENS ZERO』(真島ヒロ)
ジギーが転送した半物質爆弾により、葵宇宙の星々は消滅の危機に陥る。エデンズ ゼロの呼びかけで宙域の船は戦闘を中止して脱出したが、シキたちはジギーの妨害で脱出不能に陥ってしまう。絶体絶命の危機にエデンズの盾・ウイッチが立ち上がる!

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週刊少年サンデー2021年48号(2021年10月27日発売)

■ 掲載漫画ピックアップ
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●『シブヤニアファミリー』(久米田 康治)
渋谷にある小学校に通う3年生の都加逸子(とか いつこ)。産休代理の鳥居寛先生によって渋谷感を出す渋谷係(しぶやけい)に任命される。新連載。

久々にサンデーに戻ってきた久米田先生。キャラクターのネーミングはいつもの通りですが、短めの6ページ連載は今後も続くんでしょうか。目指せアニメ化です。

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任務も重要だが家族も大事!『SPY×FAMILY』はスパイの偽装結婚!?

スパイは世界で二番目に古い職業だと言われているらしい。日本人には海外映画や漫画などでしかお目にかかれないような仕事だが、だからこそエンターテインメントとされている。『SPY×FAMILY』は、任務のために養子を迎え、ワケアリ女性と偽装結婚するスパイの姿がコミカルに描かれた人気漫画だ。

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話題作の『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』ドラマ化に続き、2022年1月よりアニメ放映が決定!

(※ドラマ化に際しての記事はこちら

警察(刑事)はドラマやマンガと親和性が高く、いわゆる名作と言われる作品も数多く出ているジャンルのひとつです。しかし、その多くは一つの部署(主に刑事課)もしくは現場を舞台にしています。

そんな中で出てきたのが、講談社の「週刊モーニング」で2017年より連載が開始された泰三子先生の『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(以下、『ハコヅメ』)です。本作は、上記リンクの記事で取り上げられたとおり2021年7月よりテレビドラマ化されたのに続き、2022年1月からはアニメもスタートします。 続きを読む

古典落語でおなじみの噺をまんがで表した最高傑作!『まんがで読破 名作古典落語』

筆者の私ことなつめれいなは本が好きで、雑誌・まんがを含めて年間で約1,000冊は読んでいます。その中で、最近増えているものが古典文学や学術書をまんがで解説したシリーズです。

主に読んでいるのは、Teamバンミカスがイースト・プレスという出版社から出した『まんがで読破』シリーズです。古今東西の名作をたくさん取り揃えているので、読んでいて飽きることがありません。その中から、今回は『まんがで読破 名作古典落語』をご紹介させていただきます。 続きを読む

シェアハウスに住む個性的な4人の気持ちが絡み合う恋愛ストーリー『カカフカカ』

「十で神童十五で才子二十過ぎては只の人」という言葉があります。幼い時は非常に優れていて特別だと思われていても、そのほとんどは成長につれて平凡な人になってしまうというたとえで使われるものです。

これは、現実社会で叩きのめされていくうちに自分の能力に気づくことが原因にあります。自信をなくして臆病になってしまい、シェアルームに住むことになった女性を主人公にして、そこに住む人たちの恋愛模様を描いた作品が今回ご紹介する石田拓実先生の『カカフカカ』です。本作は、2019年に森川葵さん主演でドラマ化されました。 続きを読む

秋本治先生の「4誌で新作発表プロジェクト」第4弾は、下町の銭湯が舞台!『いいゆだね!』

秋本治先生の代表作といえば、多くの人が知っているであろう『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下は、通称の『こち亀』)ですね。この作品は1976年に連載がはじまり、2016年9月に最終回を迎えました。

その後、2016年の12月から順次4誌で新作の発表を行いました。最後となる2017年3月に「ウルトラジャンプ」にて連載開始されたのが、今回ご紹介する『いいゆだね!』です。本作は1994年に「スーパージャンプ」で読み切りとして3話が掲載され、2011年には『こち亀』の祝35年企画でコラボレーションされています。 続きを読む

週刊少年ジャンプ 2021年47号(2021年10月25日発売)

■掲載漫画ピックアップ
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●『アオのハコ』(三浦糀)
単行本第2巻好評発売中!大人気御礼表紙&巻頭カラー!試合のあと、熱を出して寝込んでいる大喜の部屋に、突然千夏が現れる。うどんを作ってくれたり、何かして欲しいことはないかと聞いてきたりして、大喜の心配をする。千夏もインターハイを控えているので、風邪が感染ってはいけないからと部屋を出るように言うが、そこで千夏から大喜に質問が。些細なことまで見てくれている千夏にはかなわないのだった。

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