囚人が描く売れない漫画家の背景から真実を暴けるか!?
売れない少女漫画家の背景を描いてくれている謎のアシスタントは囚人だった!気になって面会をした漫画家は、彼は真犯人ではないと感じ、何も話せないアシスタントが描く背景から読み解いた推理で、3年前の殺人事件の真相に迫る!しかしその裏には大きな危険が……!?
売れない少女漫画家の背景を描いてくれている謎のアシスタントは囚人だった!気になって面会をした漫画家は、彼は真犯人ではないと感じ、何も話せないアシスタントが描く背景から読み解いた推理で、3年前の殺人事件の真相に迫る!しかしその裏には大きな危険が……!?
高校1年になってもまだ声変わりをしていないよしお。見た目はデカい図体でニキビ面の、いかにもイカツイ怒号を張り上げそうな風情なのに、どこに行っても女声を聞かれた途端にからかわれる。一方、親友のケンはチビで弱虫なくせに、よしおよりも先に声変わりをして、これまた虚弱で気弱そうな見た目に反したオッサン声なのが悩みだった。
ある時サッカー部に入部することに決めたよしおは、ケンも誘ってみたが、頑なに拒否されてしまう。無理強いするものではないので1人で入部したものの、小学生の頃以来やっていないサッカーを身体がなかなか思い出せず、苛立ちや嫉妬心など、モヤモヤした感情が渦巻くばかりで……?
「蓼(たで)食う虫も好き好き」のことわざがある。蓼とは、柳蓼(やなぎたで)のことで、独特の辛みや香りがあることから「そんなものでも好んで食べる虫がいる」との意味で、人の好みがいろいろある様子をやや皮肉って表現したことわざだ。もっとも、柳蓼の葉をすり潰して酢などを混ぜた「タデ酢」もある。人間の創意工夫や食への好奇心は感心させられる一方だ。
小学館「ゲッサン」にて連載中の本作『金剛寺さんは面倒臭い』(とよ田みのる)は、まさに「蓼食う虫も好き好き」のことわざがピッタリの作品。2017年10月号から新連載が始まり、この夏、8月9日に単行本第2巻が発売されたところだ。
主人公は、一見するとおとなしそうな青年・村崎十三。しかし彼には子ども時代のイジメ体験から誕生したもう一つの凶暴な人格「13号」が潜んでいた。イジメといっても小学生レベルをはるかに超え、虫を食わされる、硫酸を顔にかけられ後遺症が残るなど、凄絶なリンチと呼べるもの。十三と13号はその主犯格である赤井に10年越しの復讐を果たすため、赤井と同じアパートに引っ越し、同じ建設現場の作業員となった。
だがいよいよ悲願を果たそうとしたとき、13号が暴走を始め、ターゲットとは関係ない人間まで殺害してしまう。そのせいで警察まで動き出して復讐の歯車は徐々に狂っていく。スキあらば体を乗っ取ろうとする13号を抑え込み、十三は無事に目的を達成できるのだろうか……?