カテゴリー別アーカイブ: 研究員おすすめ

不動産業界の裏側を描くお仕事マンガの最高傑作『正直不動産』

不動産業者は、昔「千三つ屋」と呼ばれていました。辞書に載っているのは「1,000の言葉のうち真実は3つ」が転じて「うそつき」です。ちなみに、不動産業界では「1,000ある物件のうち、希望条件を満たすのは3件しかない」もしくは、「成約率が0.3%(3/1,000)」という意味で使われています。

バブルの頃は事故物件の説明なく土地を売ったり、喫茶店をやりたい人に喫茶店ができない建物を売ったりというようなケースもありましたが、実際のところはどうなのでしょうか。そんな不動産業者の裏側を描いた作品が、大谷アキラ先生の『正直不動産』です。 続きを読む

女子高生たちのひたむきな姿を描いた女子硬式野球マンガ『球詠』

長らく男性の競技と思われていたものに、女性の進出が目立ってきています。野球も例外ではありません。女子野球の歴史は意外と古く、アメリカでは1866年から行われています。しかし、世界を見渡してもプロリーグがあるのは日本だけで、他はアメリカや韓国にアマチュアリーグがあるくらいです。

まだまだマイナーな女子野球ですが、女子硬式野球がメジャースポーツとして認知されているという設定で描かれた作品が、マウンテンプクイチ先生の『球詠』です。埼玉県越谷市を舞台に、全国大会出場を目指す女子硬式野球部の歩みを描いています。 続きを読む

アラサー以上であれば共感できる女のデトックスマンガ『地獄のガールフレンド』

「ルームシェア」という言葉を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。日本では、1つの部屋もしくは集合住宅、戸建住宅などを複数人で利用することを指すようです。一軒家であれば、各部屋をプライベートルーム(個室)、リビングやキッチンなどを共有スペースとしています。

国内では90年代半ばから2000年代初頭にかけて知られるようになったルームシェア。これをテーマとして、一軒家に同居することになった20代から30代の女性3人の本音を赤裸々に描いたマンガが鳥飼茜先生の『地獄のガールフレンド』です。 続きを読む

歌劇学校を舞台に女性同士の絆を描く青春物語『淡島百景』

「百合」とは、女性同士の恋愛や特別な結びつきを描くジャンルのことです。その中で、特に少女同士の強い絆は「エス」(S、シス、スール)と呼ばれ、嫉妬や羨望、憧れ、眺望、挫折、後悔、過去への贖罪などさまざまな物語が紡がれます。

そんな少女たちの青春物語を描いた作品が、今回ご紹介する『淡島百景』。LGBTに関する作品で定評のある志村貴子先生が物語の作者です。彼女の繊細なタッチの絵柄が、登場人物の繊細な感情をより際立たせています。 続きを読む

今年のマンガ大賞は『ブルーピリオド』に決定

先日、マンガ大賞2020の発表があった。書店員を中心とした漫画好きが選んだ今年の作品が『ブルーピリオド』(山口つばさ/講談社)だ。

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【野球特集】『僕はまだ野球を知らない』に見る野球マンガの新しい形

野球に限らず、スポーツの練習は厳しいものになりがちです。しかし、そんな厳しい練習もどのように活きてくるのか理論的に説明してもらえたら、どのように上達しているのかが分かったら自分からやるようになるでしょう。

野球には「セイバーメトリクス」があります。これは何かというと、各選手の守備範囲、周辺視野などをデータ化したもので、日本でもデータスタジアム社などがプロ野球の分析で用いています。これを活用して弱小都立高校を強豪にしようと奮闘する監督・チームの姿を描いた作品が、西餅先生の『僕はまだ野球を知らない』です。 続きを読む

働き方を考えるコミックエッセイ『フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」』

会社員の方で「フリーランス」という働き方に憧れたことがある人は意外と多いのではないでしょうか。また、実際に辞めてフリーランスになった人もいるかもしれませんね。

ただ、どのようにしたらいいのか分からず、なかなか踏み切れないのが実際のところ。そこで参考にしたいのが、ドイツのベルリンに在住しているフリーのイラストレーター・高田ゲンキ先生が描いた『フリーランスで行こう!会社に頼らない、新しい「働き方」』です。 続きを読む

海外での日本マンガ・アニメ事情を紹介したコミックエッセイ『フランス人の私が日本のアニメで育ったらこうなった』

政府が策定した「クールジャパン戦略」では、マンガ・アニメ・ゲームを有望なコンテンツとして取り上げています。特に、日本のアニメーションは「ジャパニメーション」と呼ばれ、海外でも広く親しまれていることはご存知でしょう。

フランスのマンガには、「バンド・デシネ」があります。日本では『タンタンの冒険』が有名ですが、近年では日本風のマンガ(マンフラ)を描く人も出ています。特にトニー・ヴァレント氏の『ラディアン』は日本でも人気で、2018年からはEテレでアニメ化されています。今回は、同じく日本のマンガ・アニメに影響を受けているマンガ家エルザ・ブランツ氏のコミックエッセイ『フランス人の私が日本のアニメで育ったらこうなった』を紹介します。
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ネットで有名な「やったねたえちゃん!」が、まさかの全年齢向け漫画として復活

「そんな装備で大丈夫か?」など、特定の漫画やゲームに登場した台詞が長く汎用的にネット上で使われることがある。俗に”ネットスラング”と呼ばれるものだ。今回は漫画発祥の有名なネットスラング「やったねたえちゃん!」が数年の時を経て、そのまま同じ作者により『やったねたえちゃん!』というタイトルで復活したニュースをお伝えしたい。

(※一部で成人向け要素があるため、了承いただける方のみ続きをお読みください)

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経理女子の目線で見る人間模様を描いたお仕事マンガ『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』

どんな企業でも大切な”経理”業務。経理部門で飛び交う書類は請求書や各種伝票などいろいろとありますが、そこから意外な人間関係が出てくることも。

経理女子が見た人間模様を描いたお仕事マンガが、今回ご紹介する『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』です。もともとは集英社オレンジ文庫から出ている同タイトルの小説で、それを森こさち先生がコミカライズしました。 続きを読む