カテゴリー別アーカイブ: ドラマ

家族の崩壊と再生を描いた物語『そんな家族なら捨てちゃえば?』

配偶者による暴力(DV)には、身体的暴力や精神的虐待の他、経済的暴力、社会的隔離などがあります。相談も年々増えており、令和2年度(2020年度)の相談件数は8万件を超えました(内閣府 男女共同参画局の調査(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r03/zentai/html/honpen/b1_s07_01.html))。

こうした目に見えやすい暴力がきついのは言うまでもありませんが、無視というのはもっときついものです。ある日突然はじまった無視による家族の崩壊と再生を描いた物語として、村山渉先生(https://x.com/murayamawataru)の『そんな家族なら捨てちゃえば?』を紹介します。本作は、昨夏関西テレビ系列でドラマ化され、電子書籍を含む累計発行部数が100万部を突破した話題作です。 続きを読む

ちょっとビターな大人百合『おとなになっても』4月にドラマ化

『おとなになっても』レビュー記事
『おとなになっても』と『定時であがれたら』の比較記事

異性・同性に関係なく、既婚者など本来であれば好きになってはいけない人を好きになった経験のある人も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。もしかしたら、そのことが相手にバレて慰謝料を払ったことのある方もいるかもしれませんね。

さて、大人の女性同士のちょっぴりビターな恋愛を描いた物語が、志村貴子先生の『おとなになっても』。2019~2023年にかけて講談社の「KISS」で連載され、コミックスは全10巻が発売されました。その本作が、Huluオリジナルドラマとして4月26日より公開されます。 続きを読む

令和の医療現場を描いた医療ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』

研修医を主人公に、外科に関する知られざる一面や、働き方改革で変わっていく令和の医療現場に戸惑うさま、研修医の事情などを描いたコミックエッセイ、水谷緑先生の『まどか26歳、研修医やってます!』。

研修医の濃厚な2年間を描いた本作が、2025年1月期の火曜ドラマとして1月14日よりTBS系列で放送されます。 続きを読む

丸山礼さん主演!『ワタシってサバサバしてるから』シーズン2が放映決定!

自サバ女(自称サバサバ女)の実態を描いたマンガとして人気の高い作品が、とらふぐ先生原作、江口心先生作画の『ワタシってサバサバしてるから』。

2023年1月~2月にドラマ化(全20回)。丸山礼さん主演で大きな話題を集めた同作のシーズン2が、NHKBSプレミアム4Kで2025年2月~3月、NHK総合では2025年春に放送されることが決定しました。主人公は、シーズン1に引き続き丸山礼さんが演じます。 続きを読む

木村慧人、長谷川慎、椿泰我らキャストでドラマ『レッドブルー』17日深夜放送スタート

総合格闘技をテーマとした漫画『レッドブルー』(波切 敦)のドラマが17日夜に放送されます。

続きを読む

テレビ局の裏側を描く!『チャンネルはそのまま!【HHTV北海道★テレビ】』

情報を得るための手段は、テレビや新聞、雑誌のほかインターネットがあります。総務省の調査では、情報源・娯楽としての重要度および各メディアの信頼度においてテレビをあげる人が全年代で多いという結果です。

近年ではインターネット(SNS)に押され気味なイメージもある中、今でもテレビは一定の影響力を持っています。そのテレビ局で働く人をテーマにした作品が、佐々木倫子先生の『チャンネルはそのまま!【HHTV北海道★テレビ】』です。 続きを読む

落語への愛と業を描いた『昭和元禄落語心中』2025年にミュージカル上演決定!

『昭和元禄落語心中』レビュー記事はこちら

落語は約400年の歴史がある伝統芸能で、東京と大阪(上方)を合わせた落語家の人数は約1,000人です。まずは前座からはじまり、修行を重ねて二つ目となり(約3~5年)、真打へと昇進(二つ目から約10年)します。

落語マンガでも評価の高い作品のひとつ、雲田はるこ先生の『昭和元禄落語心中』は、2016年に第1期(与太郎放浪篇・八雲と助六篇)、2017年には第2期(助六再び篇)にてアニメ化。2018年にはNHKにてドラマ化され、大きな反響がありました。その本作が、2025年『ミュージカル 昭和元禄落語心中』というタイトルで、ミュージカル化されます。 続きを読む

その一言が患者を救う!精神医療の物語『Shrink~精神科医ヨワイ~』

「隠れ精神病大国」と呼ばれている、我が国日本。精神病患者の人数そのものは、諸外国(アメリカ等)と比較すると少ないのは確かです。しかし、男性では10~44歳、女性は15~34歳で最も多い死因が自殺。また、毎年およそ2万人が自ら命を絶つ深刻な状況が続いており、大きな社会問題となっています(出典:一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター)。

日本で精神科にかかる人が少ないのは、精神病への偏見の他、必要な情報が届いていないことが原因にあると考えられています。そこで、精神医療を身近なマンガの題材として取り上げるべく描かれたマンガが、七海仁先生原作・月子先生作画の『Shrink~精神科医ヨワイ~』です。精神医療をテーマにした作品は珍しいこともあり、2019年の連載開始から注目を集め、発行部数は110万部を超え、8月31日よりテレビドラマ化されます。 続きを読む

ドラマも大好評!じれったい恋の行方は?『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』

この10年で可視化されつつある、LGBTQ+の人たち。調査方法によって異なりますが、その割合は約1割ほどです。その中で、レズビアンだと回答した人の割合は1%(出典:PRIDE JAPAN)。まだ、誰にも明かしていない人は多いのかもしれませんね。

しかし、マンガの世界ではガールズラブ作品が増加傾向です。ドラマ・アニメでも、深夜枠ながらガールズラブ作品を扱う機会が増え、ファンにとってはありがたい限りではないでしょうか。今回は、ポップな作風にファンが多いSal Jiang先生の『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』を紹介します。本作は、2024年7月4日よりMBS・ドラマ特区にて放映されています。 続きを読む

サレ妻の壮大な復讐劇が幕を開ける!『極限夫婦』

令和4年度の司法統計によると、離婚理由で多いのは性格の不一致・暴力・浮気などの異性関係です。一方、近年増えているのはモラハラなどの精神的虐待で、夫側では2位、妻側も3位と上位に入っています。

離婚ポータルサイト「ベンナビ離婚」のアンケートでは、実に6割以上の女性が一度は離婚を考えているという結果も出ているそうです。耐えてきた妻が離婚するために立ち上がる姿を描いたマンガとして、きづきあきら先生サトウナンキ先生の『極限夫婦』を紹介します。本作は、紙と電子の合計で累計発行部数220万部を突破した人気作です。また、2024年1~3月期には関西テレビでドラマ化されました。 続きを読む