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寄席芸人を取り巻く人情噺を描いた大作『寄席芸人伝』

2016年から何度目かのブームが続いている落語。コロナ禍で開催される落語会の数も減少傾向でしたが、少しずつ開催される寄席・落語会の数も戻ってきつつあります。

どこかで会場を借りるなどして開催される落語会もあれば、新宿末広亭など「定席」と飛ばれる場所で毎日行われる場合もあるのですが、そこにはさまざまなドラマが起こるもの。そんな芸人を取り巻くドラマをオムニバス形式で描いたものが、古谷三敏先生の『寄席芸人伝』です。 続きを読む

落語を巡る愛憎と高座を描写した最高傑作!『昭和元禄落語心中』

落語は今から約400年前の江戸時代・元禄年間に誕生した、日本の伝統芸能です。ブームが来たり衰退したりを繰り返しながら現在まできて、2016年からは何度目かの落語ブームがきています。

今はコロナの影響もあって減少していたものの、コロナ前の東京都内では毎日1,000件以上の高座が開催されていたことからその一端がおわかりいただけるでしょう。そんな落語に魅せられた男たちを描いた物語が、今回ご紹介する雲田はるこ先生の『昭和元禄落語心中』です。本作は第21回手塚治虫文化賞など、数々の賞を獲得。2016年と17年にはアニメ化、18年にはドラマ化されて話題となりました。 続きを読む

【特集:『はたらく細胞』シリーズ-18】 細胞や体の働きを楽しく知ろう! 『はたらく細胞 学べるかるた』

2018年にアニメの第1期、2021年に第2期が放映された『はたらく細胞』。第2期はその次に『はたらく細胞BLACK』が放映され、ファンにとってはたまらない1時間でした。

『はたらく細胞』は本編と9作のスピンオフがあり、それぞれで異なる宿主の体内を舞台にして、体内にいる細胞や細菌・ウイルスの働きを擬人化しています。連載終了後も人気は根強く、2021年6月現在で累計発行部数が700万部を超えています。そんな人気作が、この度『はたらく細胞 学べるかるた』として登場しました。 続きを読む

2019年本屋大賞などを受賞した瀬尾まいこ先生の話題作をマンガ化! 『そして、バトンは渡された』

家族のかたちはさまざまですし、幸せもその人の思いによってそれぞれ。はたから見ると数奇な運命をたどっているように見えても、案外本人はそうは思っていないのかもしれません。

そんな運命のもと生きてきた少女とその周りとの絆を描いた物語が、今回ご紹介する『そして、バトンは渡された』です。本作は瀬尾まいこ先生が書いた同タイトルの小説がもととなっており、田川とまた先生がコミカライズしました。なお、小説版は2019年に本屋大賞などを受賞しています。 続きを読む

アラサー女子が家計簿をつけて仕事と生活を立て直していく物語『派遣社員あすみの家計簿@comic』

「結婚したら(専業主婦になって)、ぼくの収入は好きに使っていいよ」なんて言われたら、皆さんはどう思いますか? 強いキャリア志向を持つ人でも、自分の収入(月給)をほぼ自分の好きに使えるので嬉しいと思うのではないでしょうか。

もっともそれが真っ赤なウソだったらたまったものではないと思いますが……。そんな結婚にだまされた女性の仕事と恋の立て直し物語が、今回ご紹介する『派遣社員あすみの家計簿@comic』です。本作は、『これは経費で落ちません!』でおなじみの青木祐子先生が書いた小説『派遣社員あすみの家計簿』を原作として、雨野さやか先生がコミカライズしました。 続きを読む

箱根駅伝出場を目指す大学の奮闘を描いた『風が強く吹いている』

秋~冬にかけての風物詩となるスポーツといえば、「駅伝」をあげる人も多いでしょう。特に人気なのが男子の学生駅伝で、10月に行われる出雲駅伝からはじまって11月の全日本大学駅伝、翌年お正月に行われる箱根駅伝へとつながります。

箱根駅伝の予選会は出雲駅伝後に行われ、毎年多くのドラマがあります。特に近年ではいろいろな学校が強化に乗り出したことで、常連校でも予選通過ができないことも目立ち、より狭き門となっています。そんな箱根駅伝を目指す新興大学の歩みを描いた物語が、今回ご紹介する『風が強く吹いている』です。原作は三浦しをん先生が書いた同名の小説ですが、これを海野そら太先生がマンガ化しました。 続きを読む

受験をテーマにした有名作品~『ドラゴン桜』シリーズと『二月の勝者-絶対合格の教室-』徹底比較

私たちが人生において経験する受験といえば、高校・大学受験が主なものです。住んでいる地域や親御さん、本人の意向によっては中学受験をする人もいるかもしれませんね。ただ、「受験」という言葉がついていても、中学と高校・大学ではぜんぜん違うもの。

それぞれの受験への向き合い方やノウハウについて描かれた作品が、大学受験では『ドラゴン桜シリーズ』であり、中学受験では『二月の勝者-絶対合格の教室-』です。両方ともに興味をそそられます。そこで、ここでは両者を比較してそれぞれを深堀りしていきましょう。 続きを読む

現代の受験事情・勉強法がわかる人気シリーズ続編『ドラゴン桜2』

「1年間本気で勉強したら、東大に合格できる可能性がある」と言われたら、本気で勉強する気になりますか? それとも「そんな簡単なものではない」と諦めますか? 多くの人は、後者ではないでしょうか。

もちろん必死で努力することが必要ですが、現役東大生は「才能(能力)の差が出てくるスポーツ・芸術に比べると、東大に入るのは簡単」と言い切ります。そんな彼らが実践した勉強法を元に普通の高校生が東大に合格する過程を描いた作品が『ドラゴン桜2』です。
(前作のレビューはこちらもご覧ください続きを読む

大人も活用できる勉強法の情報が満載『ドラゴン桜』

受験をテーマにしたマンガ・書籍はたくさん出版されています。実際、さまざまなテクニックや勉強法が紹介されており、受験生でなくても参考になる点ばかりです。書籍であれば『受験は要領』などがありますが、マンガであれば三田紀房先生の『ドラゴン桜』が代表作といえるでしょう。

ドラマ版ドラゴン桜の冒頭で彼が発した、「バカとブスこそ東大に行け!」というセリフが印象に残っている人も多いと思います。目標を東大一本に絞っていることもあってどこか反発しながら読む人も多いでしょう。受験テクニックという点では古くなっているところもありますが、その考え方は大いに参考になります。 続きを読む

ちばあきお先生が描いた野球マンガの原点『キャプテン』

メジャーでも長年にわたって活躍したイチロー氏をはじめとして、新庄剛志氏や田中将大投手など多くの野球選手に影響を与えた野球マンガ。それこそ以前に紹介した『プレイボール』であり、今回紹介する『キャプテン』です。

本作は月刊マンガ雑誌の「月刊少年ジャンプ」にて1972年ちばあきお先生が連載開始、1979年3月号まで連載されました。 続きを読む