カテゴリー別アーカイブ: 電子配信コミック

マンガライターが選んだ、「ビューン読み放題スポット」で配信しているおススメコミックをご紹介します。

『恐怖のわらべうた』が紡ぐ本当の意味!至極のホラー短編集!

幼い頃から、誰に教えられたでもないのに、いつの間にか口にするようになる「わらべうた」。古くから受け継がれた日本の伝統のようなものだが、歌詞には不明瞭な点が多く、謎の言葉も使われていたりする。「昔の歌だから」「方言じゃない?」と、あまり気に掛けることもないところに、実は闇が潜んでいたりもする。『恐怖のわらべうた』は、そんな「わらべうた」をモチーフにしたホラー・ミステリー漫画の短編集だ。

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現役ボディビルダーが明かす“筋肉のやばい奴ら”!『マッチョ★マックス』

年々高まりつつある日本のフィットネス志向。あちこちでプロテイン製品が買えるようになり、公共放送ではイケメンマッチョが「筋肉は裏切らない!」と爽やかなエールを送る。今回はそんなカジュアル化してきた筋トレ界隈を真っ向から殴りつけるマッスル・コメディ『マッチョ★マックス』を紹介したい。

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オムニバス4編『夜のおはなし』はまるで美しい詩集の余韻

漫画と言えば、4コマ漫画でなければ、ある程度のボリュームがあってこそ、物語があるように思う。基本的に雑誌掲載などでも、最低でも8ページか16ページは必須なのだが、この『夜のおはなし』に収録されている漫画はわずか4編で、しかもそれぞれが非常に短い物語だ。しかし、ページのボリュームと内容の濃さが、必ずしも比例するわけではないと思い知らされる、読者の心の中で物語の続きが描かれそうなオムニバス作品集になっている。

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辛いことの多い人生でも……『きっと乗り越えられる』に秘められた絶望と狂気?!

・ある日突然夕方に出掛けたきり、帰らぬ人となってしまった息子。それは本当に「事故」だったのか?
・夫の祖父母に預けたまま引き取れなかった息子を、やっと迎え入れられたと思えば、ろくでなしになっていた。このままではこの子はダメになる。母親の私がしっかりしなくては──。
・DV男に散々な目に遭い、家族にまで酷いことをしたのに、まだ愛しているという姉。そんな姉を守るため、男に手を掛けた妹だが……?

その他、理不尽でうまくいかない世の中を憂いながらも、どこか狂気をはらんだ衝撃的短編集!

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色あせない料理コミックの傑作!『ミスター味っ子』

主人公の味吉 陽一は、まだ中学生でありながら、亡き父に代わって実家の定食屋を切り盛りする明るい少年。1つの店におさまりきらない独創的な料理センスは、やがて料理界の重鎮である老人(通称「味皇」)の目に止まり、その出会いが陽一の運命を大きく変えた。

味皇が主催する料理大会への出場、凄腕ライバルたちとの味勝負、海外での腕試し、そして料理界の支配を企む組織「味将軍グループ」との対決──たった1人の料理少年が多くの人たちを魅了し、幸せに導いていく物語が描かれる。 続きを読む

ほのぼの父子と学生たちのドタバタ爽快コメディ!『ランチタイムがはじまる』

産休教師をしている家庭科担当の土居まさし。子持ちだけれど独身で、惚れっぽい残念系眼鏡男子だ。現在はアメリカ在住だが、かつて日本で過ごした慌ただしくも愛しい日々を思い出す。生徒たちの成長や変化を見守りながら、自分もほのかな恋愛をしつつも儚く散っていく……だけではなく、息子の松五郎にアタフタさせられ、生徒のトラブルに巻き込まれ、ライバルと戦いながらも痛み分け。そんな笑える日々を描いた、ほんのり心温まる学園&ファミリーコメディ!

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閉ざされた国『VANCHA』の胸を打つ5つの作品群に何を思う?

10年前に、幾万もの隕石の雨によって姿を消した幻の国・ヴァンシャ。そこは独自の高い叡智と技術力を持ち、厳然と孤高を貫いていた神秘の都だった。地上からも空からも近付けないような奥地にあった、隠された秘密の超文明都市。ヴァンシャ人は皆、美しいオッドアイを持っている。そんな彼らは、外界の人々からは畏怖や羨望を込めて、「天人」や「神人」とも呼ばれていた。これは、そんな人々の哀しみと夢を描いた作品集だ──。

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肉汁たっぷり!可憐なお嬢様が繰り広げる飯テロ漫画『肉食女子!!』

おいしそうに何かを食べる美少女(美女)は上質なエンタメになる!――そんな発見から『幸腹グラフィティ』『ラーメン大好き小泉さん』『ワカコ酒』など、近年は女性キャラを前面に押し出したグルメ漫画が増えてきた。今回はそのジャンルから、”お嬢様と肉”のマッチングが個性的で楽しい『肉食女子!!』を紹介したい。

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怖いけど面白い?! 『鳥肌通信』は怪談が苦手でも楽しめる実話4コマ!

ホラーとか怪談という系統の話は、好き嫌いがハッキリしているジャンルのように思う。とはいえ、多くはフィクションであり、実話をベースにしたものでもかなりの脚色がされていたりして、そのあたりで「どうせ嘘でしょ」と嫌悪する人と「想像するだけで怖い!」という人に分かれたりする。想像力を働かせると、とても面白いジャンルではあるが、そのせいで眠れなくなる人もいたりするという、案外ナイーブな分野でもあるのが興味深い。

ホラー漫画家である外薗昌也氏が、軽い気持ちで始めたのがこの『鳥肌通信』の連載だった。仕事柄、多くの恐怖体験を取材する中で、なかなか「本物」に出会うことがないことはよく知っている。そのためか、外薗氏はハッキリと自分が「心理現象否定派」であることも明言済み。だからこそ、本当に霊感がある人に「これだけは絶対にしないでください!」と強く言われたことを平然と破ったり、「視える」タイプの人に「これ以上はやめましょう」と言われても、恐怖スポットに足を踏み入れたりできるのだろう。それをコミカルに4コマで描いたのが本書である。

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声変わりしたい、恋もしたい、でも本当は……。『狼になりたい!』は豪華で繊細な短編集!

高校1年になってもまだ声変わりをしていないよしお。見た目はデカい図体でニキビ面の、いかにもイカツイ怒号を張り上げそうな風情なのに、どこに行っても女声を聞かれた途端にからかわれる。一方、親友のケンはチビで弱虫なくせに、よしおよりも先に声変わりをして、これまた虚弱で気弱そうな見た目に反したオッサン声なのが悩みだった。

ある時サッカー部に入部することに決めたよしおは、ケンも誘ってみたが、頑なに拒否されてしまう。無理強いするものではないので1人で入部したものの、小学生の頃以来やっていないサッカーを身体がなかなか思い出せず、苛立ちや嫉妬心など、モヤモヤした感情が渦巻くばかりで……?

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