
世に藤子不二雄(A)氏を知らぬ人はいないだろうが、出身が氷見と知る人は少ないであろう。代表作は『忍者ハットリくん』『怪物くん』『笑ゥせぇるすまん』など。それらのマンガ原稿を多数展示した「藤子不二雄(A)まんが展」が、氷見市潮風ギャラリーで開催されているのである。
潮風ギャラリーは、空き店舗となっていた北陸銀行の支店を、氷見市が改装したもの。「藤子不二雄(A)まんが展」は、平成19年10月のオープンから1年間の予定で開催されていたが、好評のため現在は常設展となっている。
ギャラリー正面にはハットリくん、入口側面には元気な怪物くんキャラが、来る人たちを待っている。なかに入るとまんが展の入口で、ハットリくんのモニュメントがお出迎え。ここで記念写真を撮る人も多いようだ。
横の壁には「ハットリくん氷見を翔ぶ」という大きな絵がかかっている。

1階は、まんが展とお土産販売。2階には土足厳禁のコミック図書室(蔵書数は約800冊!)を設置。そのほか、まんがワークショップでぬりえ制作、まんが道大賞の受賞作品展示、写真撮影ができる「怪物くんの部屋」やアニメ上映コーナーなどで、お客さんがくつろげるようになっている。

さて、なんといってもメインは1階・まんが展だ。展示してある原稿は『怪物くん』『忍者ハットリくん』『プロゴルファー猿』『笑ゥせぇるすまん』『まんが道』『愛‥しりそめし頃に‥』『少年時代』と多種多彩。
墨で描かれたモノクロ原稿から赤黒の二色カラー、フルカラーの原稿もある。展示してあるのは、長期保存のため複製原画だそうだが、よくよく見ても違いがわからない。手触り(実際には触ってませんが)や筆致など、まるで生原稿のようだ。
圧巻なのは『まんが道』!二色やフルカラーなどあまりの美しさと見事さに、息を止めながら見入ってしまった。

マンガの中で作っている「少太陽」は、いわゆる肉筆回覧誌である。作ったことのある人は、もう少なくなったのではないだろうか。ちなみに筆者は、友人が作ったものに寄稿したことがある(笑)

奥にある特別展示室には「トキワ荘14号室」が再現されている。これだけモノが少ないと雑念が湧きにくくて、マンガを描くには都合がよいのではなかろうか、などと雑念を浮かべつつ眺める。
もともと銀行を改装して作られたギャラリーのため、この部屋はモトは金庫だったとのこと。それはそれで、いけない念が湧くななどと思いつつ後退すると、等身大ハットリくんのにょほーんとした顔。……雑念まみれですいませんでした。

このハットリくんは、時々ポーズも変わるらしい。子供たちが一緒に写真を撮ることもできるそうだ。
もちろん、お土産品も売っている。ココロにスキマの多い筆者はつい「笑ゥせぇるすまんドロップス」を買ってしまった。人気商品は、大人向けが『笑ゥせぇるすまん』灰皿、子供は『怪物くん』のタンブラーグラスだとか。
氷見市潮風ギャラリー「藤子不二雄(A)まんが展」では、このさき作品・原画の入れ替えを行う予定とのこと。一度来た人ももう一回訪ねてみると、新しいサプライズが待っているかもしれないぞ!

【氷見市潮風ギャラリー「藤子不二雄(A)まんが展」】
■料金:大人 200円、高校生以下 無料
■営業時間:午前10時~午後5時
■定休日:年末年始(12月29日~1月3日)
■住所:氷見市中央町3番4号
※なお「藤子不二雄(A)」氏のAは、全て「○中にA」である。
【紹介記事】
・ハットリくんの街・氷見をゆく(2)まんがロード
