友達が生き残るなら!『ルネサンス・イヴ』完結!

ルネサンス・イヴ(4) 完 (ガンガンコミックス)【あらすじ】
血液型にはまだ知られていない隠された型が存在した。「ストレンジ・ブラッド」と呼ばれる血液について調べている千明は、自分に不思議な血液が宿っているのだと漠然と思う。人に触れると心の奥が見えてしまうのだ。千明の親友の輝矢もまた、そんな特殊な血液を持つ一人であった。突然「Cの回収をする」と千明の前に現れた二人組の男に襲われる無力な千明を輝矢が救い、「ストレンジ・ブラッド」についての伝承を教える。「すべてのストレンジ・ブラッドの血液を混ぜあわせることで、あらゆる奇跡を可能にする大いなる知恵と力を持った血液が生まれる」と……。今、その「英知の血」を巡って、戦いと駆け引きが交錯する!!

【みどころ】
まずは最初に輝矢が戦うことになるフルヤとシズマとのバトルが見ものだ。特殊な能力を持つ者同士の戦いは、見ていると熱くなってくる。輝矢のストレンジ・ブラッド「D」は「DAETH」。まだ能力を使いこなせてはいないが、物を腐食させたりすることができる能力は強い。

そして次に輝矢と千明が出会う愛は、超絶な破壊力を持ったケンカ番長だった。ストレンジ・ブラッドの話をすると、あっけなく協力してくれることになったが、輝矢たちは愛に、彼女の元担当医の宗像を探して欲しいと頼まれる。ここはキーポイントだ。そしてフルヤたちの仲間である、レンジにもここで出会うことになる。

未来が見える千明は仲間の死を予知してしまい、それを回避できないか試行錯誤する。それでもやはり「英知の血」がないと止められないのか?!ヒントはザクシーズの作品にあると聞かされ、とある学園に潜入して少し学園モノになってみたりもして、コメディ要素も散りばめられている。キャラクターが立っているので感情移入もしやすく、最後の輝矢対ユリウス戦は見ている千明でなくとも胸が痛むだろう。輝矢が「英知の血」を欲する理由、ユリウスがそれを邪魔する理由……それはすべてつながっていた。

主人公はあくまで千明なのだが、個々のキャラクターが出張ってくるので、全員主人公とも呼べる作品だ。異能バトルの最終話には救いがあって良い。2年の連載が終了したが、伊藤先生の次回作にも期待したいものだ。

【作品データ】
・作者:伊藤砂務
・出版社:スクウェア・エニックス
・刊行状況:全4巻