舞台の歴史がまた1ページ 『銀河英雄伝説』舞台化

小説や漫画を実写化するには、大きなハードルがある。架空の世界であれば、なんでもアリなわけだが、実際の人や物を使ったのでは、どうしても制限が生まれる。これを乗り越えて視聴者を満足させれば傑作の評価を受ける。ダメなら駄作や愚作の烙印が押されるだろう。

銀河英雄伝説~英雄たちの肖像~(2) (リュウコミックス)

田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』は、一時期ブームとなり、アニメや漫画、ゲームなどに展開してきた。パチンコパチスロまでになると、完全に食傷してしまうが、この辺は商業戦略もあるのだろう。とやかく言っても仕方が無い。

この根強いファンの多い『銀河英雄伝説』の舞台化が発表された。
そう、舞台化である。舞台である以上、人間が演じるのだろう。

東洋系のヤン・ウェンリーは、まぁ、なんとかなるだろう。
しかし豪奢な金髪と青眼のラインハルト。

その姉で傾国の美女アンネローゼ。
ラインハルトの友、ルビーを溶かしたような髪のキルヒアイス。

…………大丈夫だろうか。

下記、公式ホームページ(http://gineiden.jp/)が先日正式オープンした。出演者は未だ発表されていないが、一部スタッフが決定している。脚本に村上桃子、演出に堀江慶、音楽に三枝成彰などの名前が挙がっている。

場所は東京の青山劇場、公演日程は2011年1月7日~1月16日とのこと。まだ半年以上あると見るのか、もう一年もないとするのか。また内容は第一章、銀河帝国編とのこと。すると第二章、第三章があるのだろうか。もちろん第一章の評価如何かもしれないが。

『銀河英雄伝説』の漫画は、道原かつみ作画が有名。雑誌をいろいろ渡り歩いて連載が継続している。コミックスもいくつか発売されているが、キャラコミックスが入手しやすい。基本的に原作の2巻部分まで収録されている。

やや中断期間を置いて、現在は月刊COMICリュウで連載が再開。『銀河英雄伝説-英雄たちの肖像-』として2巻まで発売済み。内容はややハイペース、原作の省略されたところが、ファンには物足りなく感じる人も多いだろう。ただ忠実に追って漫画化すれば、どこまで伸びるか分からないので、これも止むを得ない措置か。

ゆっくり漫画を読みながら、舞台化の続報を待つことにしよう。

■舞台『銀河英雄伝説』公式HP
http://gineiden.jp/

■『銀河英雄伝説』公式HP
http://www.ginei.jp/