マンガ大賞2011発表 『3月のライオン』が大賞を獲得!!

3月のライオン 5 (ジェッツコミックス)

“マンガ読みが選ぶ2010年の一推!”

――3月17日、今年で4度目を迎える「マンガ大賞」の最終選考結果がインターネット上にて発表。並みいる強豪ノミネート作のなか、『3月のライオン』(羽海野チカ)が見事グランプリに輝いた。

全ノミネート作品の順位と獲得ポイントは以下のとおり。

大賞:『3月のライオン』羽海野チカ 75pt
2位:『乙嫁語り』森薫 55pt
3位:『アイアムアヒーロー』花沢健吾 51pt
4位:『花のズボラ飯』久住昌之、水沢悦子 50pt
5位:『失恋ショコラティエ』水城せとな 47pt
6位:『さよならもいわずに』上野顕太郎 42pt
7位:『進撃の巨人』諫山創 41pt
8位:『刻刻』堀尾省太 38pt
9位:『ましろのおと』羅川真里茂 36pt
10位:『ドリフターズ』平野耕太 35pt
11位:『ドントクライ、ガール』ヤマシタトモコ 35pt
12位:『主に泣いてます』東村アキコ 27pt
13位:『SARU』五十嵐大介 21pt

ここ2年ほど、1位と2位の得点差が10ポイント以内という接戦だったが、今年は『3月のライオン』が20ポイントの差を付けてトップ。しかもノミネート2回目での大賞獲得である。作者本人にとっても『ハチミツとクローバー』からの羽海野ファンにとっても感慨深いものがあるだろう。

同じくノミネート2回目の『アイアムアヒーロー』は順位を1つ上げてベスト3に。女性誌の連載でありながら原作者が『孤独のグルメ』と共通で、男性読者からも話題にのぼった『花のズボラ飯』が4位。昨年末から一気にブレイクした『進撃の巨人』は知名度が上がりすぎたせいなのか、逆にあまり選考委員からの票が集まらなかったようだ。題材のユニークさで類を見ない『乙嫁語り』の2位は納得の結果だ。

毎回文句なしでおもしろい漫画を選びながら、決して簡単に大賞を予測させない「マンガ大賞」の独自性が今回も出ているように思えた。

なお、すでに公式サイトでアナウンスが出ていたように、今年は都内で予定されていた授賞式が中止となった。東日本大震災の発生から一週間もたっていない時期での発表だっただけにやむをえないところだ。

発表自体がキャンセルか……とも心配されたが、これは予定通りに行なわれた。

報道資料にあった「しかし、私たちは信じています。マンガはきっと、これからの日々を支えていく一つの力として、大きな役割を果たしていく。読むことで活かされる心が、確かにあると。」という文面が重く心に響いてくる。おそらく実行委員会としても、考えに考えた末の発表だったのだろう。

また、マンガ大賞は受賞作家が記念イラストを描くのが通例となっているが、今年はそれが1枚多かった。『被災者の皆様へ』と銘打たれたイラストは、地震発生をうけて作者が急遽描き加えたものと思われる。イラスト入りのプレスリリースはこちらから誰でもダウンロードできるので、ぜひご覧いただきたい。

『3月のライオン』をはじめ、『アイアムアヒーロー』『進撃の巨人』。……掲載誌や作風はまったく違えど、今回のノミネートタイトルには“失ったものを取り戻す”“絶望のなかでも負けずに前進する”といったテーマ性の作品が目立つ。

日本中がリアルタイムで大変な局面に立たされている現在、たしかに「マンガを読んでいて良いのだろうか?」という迷いは記者(浜田六郎)も実行委員会と同じように抱いている。だがそれでも、たったひとつのフィクションが厳しい現実に希望を与えてくれることもあるだろう。今はただ被災者の一刻もはやい救援を心より願いつつ、この「マンガ大賞2011」発表へ拍手を送りたい。

【関連URL】
・マンガ大賞2011 公式サイト
http://www.mangataisho.com/

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