マンガ大賞2011ノミネート『ましろのおと』レビュー

ましろのおと(2) (月刊マガジンコミックス)

■あらすじ
主人公、澤村雪(さわむら せつ)は16歳の高校生。幼い頃から津軽三味線を祖父の松吾郎に習ってきたが、祖父が死去。行き詰まりを感じる中で、自分なりの音を探すために上京する。転入した高校で、津軽三味線愛好会に誘われ、祖父の若い頃を知る人に出会うなど、次第に雪の心境に変化が生じる。そして母、梅子(うめこ)の肝煎りで開催される津軽三味線甲子園を目指す。

■みどころ
‘三味線’と聞けば『ああ、あれね』と誰しもが思い浮かべる楽器ながら、当然のごとくその奥は深い。ギターにもアコギ、フォーク、エレキとあるように、三味線にもいろいろ種類があります。その中でも津軽三味線を扱ったのが、この『ましろのおと』です。

なんて書いてますけど、私も津軽三味線の名人と言われた高橋 竹山(たかはし ちくざん)をモデルにした映画『竹山ひとり旅』を見るまでは、津軽三味線にしても無知も同然だったんですが。いや、今も似たようなものか。

読者の中には『高校生が三味線?』と思うかもしれません。和楽器もいろいろありますが、三味線は比較的敷居の低い楽器のようです。全国の小・中学校や高校で部活動を行っているところが少なからずありますし、全国規模の大会も行われています。そのわりに漫画で取り上げられてこなかったテーマでもあります。さて『ましろのおと』はどうなるでしょうか。

三味線がメインになって、仲間と出会い成長、そしてライバルとの切磋琢磨などは、他のスクール漫画と同じような展開になりそうです。ライバル達と直接対決する場面は、まだ出てきませんが、互いに名前や力量は認識している様子です。おそらく津軽三味線甲子園が大きな山になると思われるものの、そこまでにも小さな山あり谷ありになるでしょう。さて雪や他のキャラクターは、どんな成長を見せるでしょうか。

■受賞予測
ストーリーも未だ序章であり、もう少し進んでから判断したいところ。ノミネートはしたものの、受賞は難しいと思う。ただしテーマやキャラクターには魅力は十分あるので、今後の完成度次第では、数年後に受賞する可能性はあり。

■作品情報
作者: 羅川真里茂
出版社: 講談社
掲載誌: 月刊少年マガジン
既刊数: 2巻まで(続巻)

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