講談社「イブニング」にて連載中の『ヘルプマン!』(くさか里樹)が、2010年9月に吉祥寺シアターで舞台化されることになった。
『ヘルプマン!』は、老人介護を本格的に扱った漫画作品。
高校を中退し、介護の世界へ飛び込んだ少年・百太郎を主人公に、
老人介護の世界の問題と向き合って、その厳しさや課題を描いた作品。
介護の世界ときちんと向き合った作品として評価が高い『ヘルプマン!』は、
高校の教科書でも推薦されている。
脚本・演出を担当するのは、『東京無印女子物語』(ねむようこ他/祥伝社)の漫画原作などでしられるなるせゆうせい氏。
また、今回の舞台化にあたって、出演者の公募も開始されている。
応募資格は18歳から80歳まで、国籍性別、経験の有無を問わずと、
幅広いもの。書類による一次審査と、ワークショップオーディションの二次審査によって、15名~のキャストが選出される。
評価の高いこの作品のメディア化が、まず舞台とは、意外だった。
順当に考えれば、実写映画化などのような気がしていたのだが。
『ヘルプマン!』は、いわゆる、ただただ楽しいエンターテイメントとは言い難い、
むしろそのリアルさに、読んだ後に考え込んだり、思わず目をそむけたくなってしまう部分もある。
それだけに舞台化がどのような形になるのかが、気になるところである。
社会の課題となっているリアルな介護の世界。はたしてどのような舞台になるのか。
そして、それを演じるキャストたちは、どうなるのか。
公演期間は2010年9月 15日から20日まで。
はたして、どのような『ヘルプマン!』のドラマが繰り広げられるのか。
【関連URL】
・『ヘルプマン!』舞台公式サイト
http://www.inveider.com/helpman.html