山がある、山ガール『オンサイト!』(尾瀬あきら)

オンサイト!(2) (モーニングKC)

イギリスの登山家、ジョージ・マロリーは「なぜ山に登るのか」と聞かれて、「そこに山があるからだ」と答えたとか。実際にそんなやりとりがあったかは疑問視されているが、人の持つ好奇心や探究心を端的に表現した答えとも言えるだろう。

日本各地の山々で‘山ガール’と呼ばれる女性達が増えつつある。山ガールの大きな特徴は、ファッショナブルな登山スタイルだ。色とりどりの登山グッズや衣装を身にまとい、登山を一層楽しいものにしている。また岩山を素手で登るクライミングの世界でも、女性が増えつつある。険しい岩場をするするとよじ登っていく姿は、もはや男性顔負けだ。

 

講談社の週刊モーニングで連載されていた『オンサイト!』(尾瀬あきら)は、小学6年生の少女、大村摩耶がクライミングと出会い成長を遂げていく漫画だ。当初は運動の苦手だった大村摩耶は、クライミングを通じていろいろな悩みと直面し切り抜けていく。主要なキャラクターではないが、実在する高名なクライマーの平山裕示やリン・ヒルなども登場し、クライミングを知っている人も知らない人も楽しめる漫画になっている。
大村摩耶が中学3年生になり、将来にはっきりとした展望を抱いたところで、第一部が完。作者によれば、それ以降の構想もあるとのことなので、再開を待つことにしよう。

最近の日本では、草食系男子、肉食系女子と女性の力強さばかりが目立っている。それを裏付けるかのように、総務省の調査では、10~20代の独り暮らし世帯の手取り収入で、女性が男性を上回ったとのこと。これは1969年の調査開始以来、初めての現象だ。他には貯蓄額も女性が上回っているとの結果もある。山だけではない。力強い女性の進出は、どこまで広がっていくのだろうか。

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