日本一の漫才師を決める「M-1グランプリ」の決勝が、
12月26日(日)に開催されます。
結成10年以内のお笑い芸人たちが漫才力を競うこの大会ですが、
10回目の節目となる今年をもって、その幕を閉じることが先日発表され、
最後のM-1ということでも、大きな話題になっていますね。
さて、現実の「M-1グランプリ」同様に、若き芸人たちが熱き戦いを繰り広げる漫画作品が、
「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の『べしゃり暮らし』(森田まさのり)です。
【作品紹介】
人を笑わせることが生きがいの上妻圭右と元芸人の辻本潤。お互いの「べしゃり」の力を認め合ったこのふたりがコンビを結成。お笑いの世界の厳しさに打ちのめされたり、くじけそうになりながらも、立ち向かっていく若者たちの姿を描いた物語です。
『べしゃり暮らし」の物語の中でもM-1グランプリのごとしの漫才大会「NMC(ニッポン漫才クラシック)」が開催されています。
しかし、上妻と辻本の最初の挑戦は、力を出しきることもできずに予選敗退という無残な結果でした。
また、実力派芸人「デジタルきんぎょ」が念願の決勝進出を決めながらも、ある不幸な出来事に見舞われ、決勝の舞台にたてずに終わる…という一幕もありました。
たった1つの頂点にたつために熾烈な戦いを繰り広げる漫才師たち。
それは現実の世界も漫画の世界も同じことのようです。
『べしゃり暮らし』は最新コミックス11巻が2010年11月に発売されたばかり。
この最新刊の内容を少しだけ紹介すると…(ネタバレ注意)
プロの芸人を目指して上妻と辻本は、芸人養成学校YACに入学。ふたりのよき理解者であり作家志望の子安を仲間に加えて、トリオ「べしゃり暮らし」として、学費免除バトルに挑んでいます。
そして、この11巻の主役はほぼ子安に絞られているといえます。
ふたりの仲間になれた嬉しさで、一度は本気で芸人を目指そうと考える子安ですが、舞台で上妻と辻本の姿を目にしていくうちに、彼は次第に本当のことに気がついてしまうのです。
それは・・・上妻と辻本の「べしゃり」の力。
そして、子安は1つの決断をします。それは、これから彼らの運命をどう変えていくのでしょうか?
【M-1グランプリに寄せて】
さて、話は再び間近にせまった「M-1グランプリ」。
この『べしゃり暮らし』に上妻・辻本のコンビは、2008年~今年までの3年間、「M-1」のポスターキャラクターをつとめてきました。
ポスターはいずれもサンパチマイクの前でべしゃるふたりの姿。
このふたりのポスターも今年限りなのだな…と思うと、寂しい限りです。
原作者の森田やすのり氏は『べしゃり暮らし』を描くにあたって、実際に吉本興業の養成所である、NSC(吉本総合芸能学院)に入学して取材を行ったということもあり、『べしゃり暮らし』のお笑い芸人たちの世界は非常にリンクしたリアルな部分があります。
もしかすると、「M-1グランプリ」の終了も、今後の『べしゃり暮らし』の展開になにかしらの影響を及ぼしていくかもしれませんね。
ただ…ひとついえることがあります。
M-1グランプリはここで一度幕を閉じようとしている。
けれど、芸人たちの戦いは、現実でも漫画の世界でもまだまだ終わらない。
というわけで、お笑い好きの方なら、ぜひ『べしゃり暮らし』を手にとって、
こちらで若き芸人たちの戦いの行方を見守ってみてはいかがでしょうか?
さて、「M-1グランプリ」は明日です。
最後の戦い、「べしゃり」の頂点に立つのは誰?
【関連URL】
・べしゃり暮らし – Web YOUNG JUMP
http://yj.shueisha.co.jp/manga/beshari/
・オートバックスM-1グランプリ2010 公式サイト
http://www.m-1gp.com/top.htm

