SFは日本の伝統文化! 「日本SF展・SFの国」展開催!

クールジャパンを支えるコンテンツの要といっても過言ではないマンガ・アニメ。その原点ともいえる日本SFの歩みを辿る展覧会「日本SF展・SFの国」がこの夏、世田谷文学館にて開催される。

ショートショートの代名詞・星新一、『日本沈没』『復活の日』『虚無廻廊』など、緻密な取材に基づいた重厚な作品で知られる小松左京、そして実験的な作品を数多く生み出している筒井康隆。
長らく海外作品の翻訳中心だったSF小説を自らの手で執筆し、市民権を獲得すべく奮闘した彼ら「SF御三家」やヴィジュアルの世界でSFの世界を提示した手塚治虫、真鍋博らの活動は現在のフィクションのみならずロボット産業を始めとする科学技術のルーツとなっている。

今回の展覧会は彼らの創作活動の原点を「竹取物語」に求め、そのSF的な思考を日本の伝統文化ととらえると同時に次世代を担うこどもたちに未来の姿を模索するきっかけにしてほしいとの願いから企画された。SFファンのみならず、ぜひ多くの人に足を運んでほしい。

同館では2010年にも「星新一」展を開催している。米粒のように小さな字で書かれた構想メモの山を透明な球体のケースに入れるなど展示のしかたにも工夫が凝らされており注目を集めた。今回の展覧会ではどのように「SF的世界」を表現するのか期待される。


■展示情報 (世田谷文学館 の 企画展ページ より転載)

「日本SF展・SFの国」
2014年7月19日(土)~9月28日(日)
[会場] 世田谷文学館2階展示室
[休館日] 月曜日(ただし7月21日、9月15日は開館し、7月22日、9月16日は休館)
[料金]
一般=800(640)円
高校・大学生、65歳以上=600(480)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※「せたがやアーツカード」割引あり
※障害者手帳をお持ちの方は、展覧会入場料が2割引になります。また、介添え者(1名まで)は無料です。なお、障害者手帳をお持ちの方で大学生以下は無料になります。
※7月25日(金)は65歳以上の方は無料
[主催]
公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
[監修]
筒井康隆、豊田有恒
[特別協力]
星ライブラリ、小松左京ライブラリ、手塚プロダクション、円谷プロダクション、日本SF作家クラブ
[協賛]
岩崎書店、KADOKAWA、啓文堂書店、講談社、光文社、小学館、新潮社、東京創元社、東邦ホールディングス、徳間書店、早川書房
[後援]
世田谷区、世田谷区教育委員会