【連載】まんがの国のアリスたち~VOl.4『学園アリス』

学園アリス (1) (花とゆめCOMICS (2469))

さて、少し時間が空いてしまいましたが、久々に連載「まんがの国のアリスたち」
第4回目は、『東京アリス』(第2回目)でとりあげたなら、こちらもやはりとりあげねば!ということで、タイトルにアリスのついた作品『学園アリス』(樋口橘)です。
こちらは、「花とゆめ」(白泉社)に連載中の作品で、2004年にはアニメ化もされています。

 

 

【作品紹介】
田舎の街の学校に通う佐倉蜜柑と今井蛍は大の親友同士。しかし、突然蛍が都会の学校へと転校してしまう。蛍を追って家出をし、蛍の通う「アリス学園」へやってきた蜜柑。そこは、「アリス」と呼ばれる天賦の才能を持つ子供ばかりが集められた究極の一芸入学の学校だった。そして、蜜柑もまた「アリス」の持ち主だったことから、入学を認められアリス学園の生徒となるのだが…

【みどころ】
この物語の中では、「アリス」は、天賦の才能を表す言葉として使われています。
れは超能力的なものであったり、何かを作り出したり、動物と心を通わせたり…とても様々な能力。そんな尋常ではない才能の持ち主ばかりが集まる「アリス学園」。ここはまさにワンダーランドのごとしですが、ヒロイン・蜜柑は、親友・蛍を追いかけて、この不思議な学園に迷い込んでしまうのです。

そして、そこで待っていたのは自分も「アリス」の持ち主であるという事実。そして、人とは違う能力の持ち主である生徒や教師たち。
親友の蛍は近くにいてくれるものの、決して友好的とはいえない周囲の環境と仲間たち。しかし、持ち前の明るさで蜜柑は立ち向かっていきます。

そして、蜜柑はその頑張りの甲斐あって、少しずつ同じ「アリス」を持つ仲間たちから認められるようになり、学園の中で自分の居場所を見出していくのです。

時計を気にする不思議なうさぎの姿を追いかけて、
不思議の国へ迷い込んだ「不思議の国のアリス」の主人公・アリス。
彼女もまた、人とは違う天賦の能力の持ち主だったのかもしれません。

そして、ここに「アリス」=不思議な能力と呼ぶ作品が生まれています。

『学園アリス』は、明るいヒロインが活躍し、コメディ要素も高い冒険活劇要素の高い作品。

しかし、「アリス」を持つ者たちは、どこか不思議で、どこか人と違う。
そんな彼らのどこか不思議な物語になっているのです。

不思議な能力を持った者が集う場所・「アリス学園」の物語、『学園アリス』は、
現在22巻まで刊行中ですが、12月には最新の第23巻が発売予定です。

【予告編】
※さて、まったりと連載してきたこの「まんがの国のアリスたち」ですが、次回を持ちまして最終回とさせていただく予定。
ラストは日本の漫画というよりは、アニメの世界の「初代」のアリスではないかと思われる作品を取り上げたいと思っています。お楽しみに!

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