テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)

【短期集中】2014年 実写化漫画のヒット予測!――その3『テルマエ・ロマエII』

テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス) ローマの浴場技師が現代日本にタイムスリップし、その深遠なる風呂文化と出会う――原作はコミックビーム誌上で大好評を博した『テルマエ・ロマエ』(作:ヤマザキマリ)。2011年のアニメ化に続いて2012年には実写映画化され、60億円近い大ヒットを飛ばした。それから約2年を経た2014年4月26日(よい風呂の日…らしい)、いよいよ映画の第2弾が公開される。

すでに公式サイトは続編仕様になっており、主人公のルシウス役に阿部寛さん、さらに北村一輝さん、竹内力さんといった“濃い顔”の面々が前作に続いてクレジットされている。“平たい顔族”代表のヒロイン、上戸彩さんも当然続投。いろいろな意味で安心感があるキャスティングだ。「全世界が沸いた」「ライフ・イズ・ビューティフロ」といった公式キャッチコピーも秀逸で、なかなか製作側も気合が入っているらしい。

映画の続編を作るにあたって、記者個人としては原作者・ヤマザキマリ氏をめぐるトラブルでお蔵入りになるのではないかと密かに危惧していた。トラブル(といえるほど大きくないが)の1つは、2011年に作者ブログへ投稿されたエントリー。原作ヒロインのさつきについて、編集長のいささか強引なプッシュがあって誕生したことを公表している。記者はこのヒロインがものすごく好きだったのだが、作者的には微妙……といった印象のようだった。

さらに心配を深めたのは、2013年にヤマザキ氏がTV番組へ出演した際、「映画の原作使用料がわずか100万円」と暴露した出来事だった。この発言は各メディア上で反響をよび、さらに代理人弁護士まで登場。「原作使用料についてエンターブレイン側から何の説明もなかった」「番宣をノーギャラでやらされた」など、出版元であるエンターブレインへの不満が続々と報じられた。結局、こうして映画の続編が作られたということは、原作使用料もろもろについてヤマザキ氏の納得いく交渉ができたのだろうと予想される。製作に関わるフジテレビとしては『海猿』に続いてドル箱コンテンツを失わず済んだということで、胸を撫で下ろしているだろう。

これらの(結果的に杞憂だった)不安を吹き飛ばして公開される『テルマエ・ロマエII』。元から高かった原作人気が映画の1作目でさらに広がったため、最新作も安定したヒットが見込まれる。記者も公開日には映画館へ足を運び、パワーアップしたテルマエワールドを楽しませていただきたい。

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