浦沢直樹の『PLUTO』が実写映画化!

PLUTO (1) (ビッグコミックス)

手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』の人気エピソード「地上最大のロボット」を独自の解釈でリメイクして話題を呼んだ『PLUTO』(浦沢直樹・小学館)。このたび本作が米イルミネーション・エンタテインメントによって実写映画化されるというニュースがとびこんできた。

『PLUTO』は2003年より2009年まで「ビッグコミック・オリジナル」にて連載された作品。

連載前に許諾を出すにあたり、手塚治虫の息子である手塚眞は「オマージュではなく『浦沢作品として描いてほしい』」と述べたという。その期待に見事に応えた本作は、単なるリメイクを越えた作品として高い評価を得、第9回手塚治虫文化賞マンガ大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第41回星雲賞コミック部門など、さまざまな賞を受賞した。

さて、実写映画化なれば気になるのはキャスティングであるが、現時点では発表されていない。ヴィジュアリストである手塚眞は、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加することが決定している。

世界を股にかけた作品なので、白色人種に近い外見のゲジヒトやエプシロン、ブランドやへラクレスらのキャスティングは無理なくはまると思うのだが、日本人少年の外観を持つアトムは誰が演じることになるのだろうか。

筆者の私見を述べるならば、映像的には充分満足できる出来になるだろうと思う。あのアクションが実写化され、スクリーンでどのように表現されるのか、今からかなり楽しみである。ただし、不安材料もなくはない。

原作は単行本8巻に及ぶ長編。アトムやゲジヒトを初めとする7人のロボットたちはそれぞれにドラマを背負った魅力的なキャラクターだが、2時間~3時間弱の劇場用映画の尺に彼ら全員のドラマを過不足なく収めるのは難しいだろうと思われるからで(ちなみに筆者はノース2号がひいきである)、誰かしらのファンから不満の声が上がるのは避けられないだろう。さりとて原作を忠実になぞればなぞったで「芸がない」と批判されるので、万人が満足できる作品を作るなど土台無理があるのだが。

イルミネーション・エンタテインメントのクリス・メレダンドリは原作について、アクションもさることながらそのキャラクターとストーリーが魅力であると述べている。そこを押さえているだけでも、派手なアクションだけが売りではない作品になるものと期待できるのではないだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。