留学生を何万人迎え入れるとか、外国人観光客を何%増加させるとか、そんな大上段に構えなくても、身近なところに異文化交流ってあるものです。それを感じさせてくれるのが、この『ダーリンは外国人』シリーズです。
『ダーリンは外国人』は、小栗左多里(おぐりさおり)による自伝風のエッセイ漫画です。題名通り、外国人の夫を持った妻(小栗左多里)の日常生活を描いています。発売されたのは2002年。その後に『ダーリンは外国人2』(2004年)、『ダーリンの頭ン中』(2005年)、『ダーリンは外国人 with BABY』(2008年)が発売されています。発行年で分かるように、じっくり続いてきた作品で、じわじわ広まることで息の長い話題作になってきました。
漫画の内容は、それこそトニー・ラズロと小栗左多里夫婦の日常生活が、延々と続きます。でも主役となった夫のトニーの視点や物の考え方が加わることで、新鮮な面が幾つも感じられます。『当たり前に思っていることって、こんなにも深い面があったんだ』と。まさに“灯台元暗し”でしょうね。ぜひご一読ください。
またこの『ダーリンは外国人』が、井上真央とジョナサン・シェアのカップルで映画化されます。他のキャストは、国仲涼子、大竹しのぶ、戸田菜穂、國村隼など。監督は、松嶋菜々子の任天堂Wii Fit Plusや、深田恭子のキリンビール氷結ZEROのCMなどで有名な宇恵和昭です。彼にとっては、『ダーリンは外国人』が初の監督作品となります。どんな演出を見せてくれるのか楽しみです。
東宝系で4月10日にロードショー。ぜひご覧ください。
■映画『ダーリンは外国人』公式サイト
http://www.darling-movie.com/index.html
■コミックエッセイ劇場「ダーリンは外国人 with BABY」
http://www.comic-essay.com/series/darling.html