HG 1/144 ビギニング30ガンダム (模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG)

新作ガンダム開始前に見ておきたい短編アニメ『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』

HG 1/144 ビギニング30ガンダム (模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG) 10月から放送スタートする最新ガンダムアニメ『ガンダムビルドファイターズ』。前回はその予習として名作プラモ漫画『プラモ狂四郎』を紹介したが、後編の今回は比較的新しい、おそらく『ガンダムビルドファイターズ』の直接的な原型になったと思われる短編OVA『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』を紹介したい。

ガンプラ(ガンダム作品を扱ったプラモデル)の販促アニメとしての側面が強い本作は、わずか15分足らずの短編が3本で完結というコンパクトな構成。現在は3本まとめて収録したBD・DVDが発売されている。作品および関連プラモ商品の紹介ページはこちら

作品の舞台は現実世界と深くリンクしており、2009年にお台場で公開された「実物大ガンダム」を主人公の少年、イレイ・ハルが友人たちと見に行ったところから始まる。そのスケールと威容に心打たれたハルは会場のガンプラ販売所で同じガンダムを探すが、惜しくも売り切れ。落ち込みかけたハルだったが、売り場の隅に今まで誰も見たことがないガンプラ「ビギニングガンダム」を発見。購入して帰る。歴代ガンダムシリーズの主人公が「ガンダムと出会う」展開はシリーズ定番だが、今回は主人公が未知のガンプラに出会うシーンがそのオマージュとなっているようだ。

友人たちと楽しみながらビギニングガンダムを組み立てたハルは、模型ショップにあるシミュレーションマシンでの仮想バトルに挑む。ここの部分は最新の『ガンダムビルドファイターズ』や旧作『プラモ狂四郎』と共通だ。専用スキャナーに設置したガンプラの情報を機会が読み取り、仮想フィールドにパイロット(モデラー本人)と合わせて再現してくれる。

『プラモ狂四郎』の時代から四半世紀が過ぎ、ガンプラの品質も比較にならないほど向上しているため、以前のように「シャア専用ザクは足首が曲がらない」といった構造上の欠陥をつくことが『ガンプラビルダーズ』では難しくなっている。ではバトルシーンは機体性能だけで決まる単調なものか……といえば、実はそうでもない。本作では「ガンプラを組み立てたモデラーの技量と愛情が機体の強さにつながる」という面白い仕掛けがしてあるのだ。

初心者のハルが操るビギニングガンダムは、組み立てやシールの貼り方がかなり雑だが、もとの機体ポテンシャルが高いため最初の何回かは勝利をおさめることに成功。しかしバトル中にはめ込みの甘いパーツが外れてしまうなど徐々に未熟さが露見し、ガンプラを極めた謎の男、ボリス・シャウアーの操るオリジナル機体「フォーエバーガンダム」に完敗してしまう。その敗北で「ガンプラの奥深さ」に気づいたハルは、ビギニングガンダムを1から組み直し、丁寧に塗装をして、オリジナルパーツも組み込みながら強化。全国の強豪が集うガンプラ選手権に挑んでいく。

作品テーマはまさにこの「ガンプラって奥が深い!」という、本編中でもたびたび出てくるセリフが表している。ザクや百式、νガンダムといった有名モビルスールの改造プラモも多く登場し、見ているうちに思わず年齢を忘れてガンプラを組み立てたくなる。親がガンダム好きで、小学生くらいのお子さんがいる家庭だと親子で視聴するのも楽しいだろう。また、10月から開始の『ガンダムビルドファイターズ』ではさらに進化したガンプラバトルが見られると予想されるため、今のうちに見ておいて損はないはずだ。

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