ひるなかの流星 6 (マーガレットコミックス)

光る流星、見失わずに…みずみずしい青春ストーリー『ひるなかの流星』

ひるなかの流星 6 (マーガレットコミックス) 【あらすじ】
与謝野すずめは、田舎で暮らす高校1年生だが、父が海外転勤になったため、東京の叔父・諭吉の家に預けられることに。上京初日、迷子になったすずめは諭吉の友人・獅子尾五月に助けられる。そして、東京の高校に転校したすずめは、獅子尾と再会。そう、彼はすずめのクラスの担任だった。

慣れない都会の高校生活に戸惑うすずめだったが、獅子尾の助けもあり、女子が苦手な馬村、性格の悪い美少女ゆゆからと親しくなり、徐々になじんでいく。やがて、すずめは獅子尾に恋心を抱くように……

【みどころ】
ヒロイン・すずめは田舎育ちの純真な女の子。このままずっと田舎で変わらない日々を過ごしていくと感じていましたが、突如、生まれ育った町を離れて東京で暮らすことに。

しかし、都会での慣れない生活に戸惑いながらも、すずめはいつでも自分を見失うことはありません.

思春期の女の子らしく、悩むことは多々あるすずめですが、決して卑屈にならず、自分なりに進んでいこうとする。

女子が苦手ですずめに冷たい態度をとる馬村、すずめが気に入らず、いじめようとするゆゆからクラスメイトたちも、すずめの強さに引き込まれていきます。まじりけのない純真さと雑草のようなたくましさを持つ彼女のキャラクターは非常に魅力的です。

それは、彼女の心に流星が光っているから。小さいころ、迷子になった彼女を助けてくれたのは、真昼の空に光る流星。すずめは、流星を見失わず追いかけるまっすぐな女の子なのです。

そんなすずめを見守っているのが、彼女の叔父の友人でクラスの担任でもある獅子尾。さわやかな笑顔の奥で考えているかがわかりにくい獅子尾ですが、すずめのピンチには、彼がきっと助けに来てくれる。上京初日、迷子になったすずめは、おんぶしてくれた獅子尾の首に1点のほくろを見つけます。あれもまた迷う彼女を導く流れ星だったのか。獅子尾は、すずめの流星なのか?

素朴なすずめのまっすぐな姿。彼女と周囲の人たちとの物語には、みずみずしい情緒があります。筆者はずっと「マーガレット」誌上で読んできていますが、連載第1回から、この作品は『名作』になるという予感があり、今も、その予感は間違いではなかったと実感しております。

星の見えない都会ですずめは自分の流星を見つけられるのか。そして、その流星を見失わず、追いかけていけるのか。まだまだ、彼女は多感な時代を歩き続けています。

【作品データ】
・作者:やまもり三香
・出版社:集英社
・刊行状況:6巻(続刊)

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