ベルサイユのばら オスカルとアンドレ、永遠の愛

アンソニー、真壁俊、イズミル…少女まんがヒーロー列伝

ベルサイユのばら オスカルとアンドレ、永遠の愛 はいからさんが通る(1) (講談社漫画文庫) 漫画の中のヒーロー、ヒロインに憧れる。そんな体験が、誰しも一度くらいはあるのではないでしょうか。
少女漫画の歴史の中には、多くの女子の支持をあつめたヒーローたちがいます。

今回は、70年代~80年代に人気を集めた少女漫画の懐かしのイケメンたちを、まとめてみました。

※()内は登場作品。

・アンソニー・ブラウン(キャンディ・キャンディ)
「丘の上の王子様」とそっくりなキャンディの最初のボーイフレンド。自らが丹精をこめたバラをキャンディにプレゼントする心優しい彼は、まさにバラを背負った美少年まっしぐら。金髪の王子様にはバラの花が似合う…という定型は、彼が定着させたのではないでしょうか。

 
・ テリュース・G・グランチェスター(キャンディ・キャンディ)
同じ作品からもう一人登場。キャンディが入学した学校で出会った不良少年・テリィ。エスケープ、タバコ、喧嘩など、非行のたえない問題児ですが、影のある瞳、ぶっきらぼうな優しさが魅力。女の子は、ツッパリや一匹狼にどうしようもなく惹かれるときがあります。アンソニーが女子の憧れる金髪王子様の元祖なら、テリーは、女子が気になる不良少年の元祖といってよいでしょう。
 

・伊集院忍(はいからさんが通る)
伯爵家の息子で陸軍の少尉。金髪に優しいまなざしの甘いマスクで、人気を集めました。ヒロイン・紅緒が彼との婚約を嫌がる姿に、なぜ、こんなかっこいい彼を拒むのかと不思議がった女性ファンも多かったのでは?ただ、この少尉、笑い上戸で、じゃじゃ馬の紅緒を笑ったり、からかったりして怒らせることも多く、やさしい顔立ちとは裏腹に性格は辛口タイプといえそう。
 

・沖田成利(生徒諸君!)
学園ドラマの金字塔・ 『生徒諸君!』の一番人気男子は、間違いなく彼でしょう。大阪からやってきた悪たれ、長髪に崩した学ランがトレードマークの沖田は、馴れ合いを嫌う一匹狼。しかし、ナッキーたちと出会ったことで、周りに心を開き、筋が通った男らしさや友情に厚い一面を見せるようになった。後に彼のたどった運命がまた衝撃的で、女性たちにとって永遠の憧れの不良少年に。

・真壁俊(ときめきトゥナイト)
80年代、アニメ化もされ少女漫画界の大ヒット作となった「ときめきトゥナイト」ですが、その要因の一つがこの、ヒーロー・真壁俊。甘いマスクに不良っぽさとナイーブさをあわせもつ彼は、多くの女子の支持を集め、また、彼に片想いするヒロイン・蘭世に多くの女子たちが共感しました。

・速水真澄(ガラスの仮面)
大人の魅力のヒーローといえば、この少女漫画界の永遠のあしながおじさん「紫のバラの人」こと速水真澄。表向きはマヤの敵、憎まれ役として振舞うも、影でそっとマヤを見守り続け、ときにはあえて自分が悪者になり、マヤのためにつくす。まさに大人の男の深い愛情ですよね。しかし、彼の大きな愛情は果たして報われるのか?今も多くのファンが、速水とマヤの関係を見守っています。
 

・ アンドレ・グランディエ(ベルサイユのばら)
主人公・オスカルの幼なじみであり、よき相棒のアンドレ。誰よりも深くオスカルを愛しぬいた彼は、オスカルが別の男性に心奪われたときも、彼女がフランスの現実を知って苦しんだときも、いつも近くにいました。その愛が報われるまでには時間がかかり、そして、幸せなひとときはあまりに短かったけれど、彼が貫いた情熱的で深い愛に多くのファンが涙しました。
 

・メンフィス(王家の紋章)
古代エジプトの美貌の少年王。タイムスリップしてきたヒロイン・キャロルに惹かれ、自分のものにしようとする。激しくて強引、わがままで傲慢ですが、その情熱的な愛情と、ときおり見せる少年らしい純粋さが魅力。強引な俺様男子の元祖といってもよいかも?
 

・イズミル(王家の紋章)
漫画やアニメには、本来のヒーローよりも敵やライバルキャラが人気を集めてしまう現象がしばし起きます。そして、『王家の紋章』もしかり。この作品のヒーローはメンフィスですが、実のところ女性ファンが多いのは、メンフィスのライバルとなるヒッタイトの王子・イズミルです。
直情的なメンフィスに比べて、クールな美青年のイズミル。しかし、メンフィス同様にキャロルを深く愛して、ときに奪おうとし、また、ときに愛するがゆえに守ろうとする。ロングランとなっているこの作品ですが、いまだに愛が報われることなく、それでもキャロルを想うイズミルの姿が、女性ファンたちの心をつかんで離さずにいるようです。
 

さて、この中にあなたの憧れたヒーローはいましたか?

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