義母と娘のブルースFinal (ぶんか社コミックス)

笑いあり、涙あり――義理の母娘の絆 『義母と娘のブルース』

義母と娘のブルースFinal (ぶんか社コミックス) 【あらすじ】
母を亡くしたばかりで悲しみに暮れる父と娘。
しかし、父にもまた不治の病にかかってしまい余命幾ばくかになってしまう。
自分亡き後、たった一人になってしまうことを不憫に想った父は娘の元に新しく母となる女性を連れてくる。
ところが、仕事一筋に生きてきた元キャリアウーマンの義母は、娘に認められようと一生懸命なのだがどこかズレた主婦感覚の持ち主だった。
義母に素直になれず反発してしまう娘とのドタバタな毎日が始まった――。

【みどころ】
ぶんか社の4コマ漫画雑誌『主任がゆく!スペシャル』で連載されていた、義理の母と娘の絆を描くハートフルなコメディ4コマ。
既に連載は終了していますが、電子書籍サイト『Renta!』で2012年上半期4コマ部門第1位に輝いたことで再注目されている作品です。
作者は少女漫画誌『LaLa』のLMGゴールドデビュー賞でデビュー後、4コマ作品をメインに活動する桜沢鈴先生。

母を亡くし、悲しみにくれる宮本親子。
しかし、父の良一もまた病魔に蝕まれ余命幾ばくもないという不幸が続いてしまいます。
身よりがないため、自分が死ぬと娘のみゆきは天涯孤独になってしまう。
これを不憫に思った良一はキャリアウーマンのあきこと再婚し、みゆきに引き合わせます。
ところが、あきこはこれまで仕事一辺倒で生きてきたバリバリのキャリアウーマンだったため、とことんビジネスライクな思考の持ち主でした。
例えば、冒頭で義娘となるみゆきと初めて出会った時、いきなりふりがな入りの名刺を渡そうとしたり、腹芸を見せて気を引こうとしたりといった具合に不器用でズレまくっています。
このビジネスライクな感覚と主婦感覚とのギャップはこの他にも作中でたくさん出てきますので、注目してほしいですね。
仕事はできても家庭的な感覚には疎く、やることなすことが不器用。でも娘に認めてもらおうと一生懸命なのでどこか憎めず笑ってしまいます。
当事者であるみゆきにとってはたまったものじゃないのでしょうが……。

母を亡くしたばかり、父も余命幾ばくもないという重い事情を抱えているせいかシリアスな描写も多いですが、コメディシーンとの落差に上手くつなげている構成は素晴らしいですね。
少女漫画畑で培った絵柄も丁寧でクセがないため、万人向けです。
最近流行りの4コマ形式は、起承転結がなくてオチがないとよく批判されていますが、この作品は4コマの基本である起承転結の成立もさることながら、きちんとオチもつけているので4コマ漫画に一家言あるという方も満足できるのではと思います。
もちろんストーリー漫画としての構成も優秀で、特にみゆきと良一が再婚した本当の理由が解き明かされていく様子はハンカチ必須です!!

続編には、完結編として高校生になったみゆきと再就職したあきこの日常、そしてさらにその先の未来が描かれた『義母と娘のブルースfinal』も刊行されています。
こちらはその後の2人がどうなるか知りたいと思った人にはおススメ。
人生はブルースのように憂鬱で悲しいことの方が多いけれど、笑顔があるから乗り越えられる。
もっと評価されるべき、そう思って今回はこの作品を紹介しました。

【作品データ】
・作者:桜沢鈴
・出版社:ぶんか社
・刊行状況:1巻(完結)

笑いあり、涙あり――義理の母娘の絆 『義母と娘のブルース』」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 実写化決定!幻の4コマ『義母と娘のブルース』。家族の絆に感動必至! | アニメ2chまとめ

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