うらら(1) (KC KISS)

アラサー女子、島で人生を取り戻す…?ひうらさとるの期待作『うらら』

うらら(1) (KC KISS) 【あらすじ】
女性ファッション誌の編集者として働く園田美音(そのだみね)・29歳。結婚し、仕事も忙しく充実した生活を送っていたはずだったが、結婚9か月目にして旦那の浮気が発覚して離婚。失意の美音は休職し、親友の夏子をたよって羽卵白砂島(うらんしらすじま)、略して「うらら」を訪れる。都会とは違う穏やかでのんびりしたうららで、人生をリセットしようとする美音だったが……

 

【見どころ】
恋にも仕事にも疲れたアラサー女子が都会を離れ、島の自然や人との触れあいによって心を癒していく……一見、よくある自然派癒し系ドラマのように思えるかもしれませんが、そこは『ホタルノヒカリ』のヒットでも知られ、等身大女性を描くことに定評のあるひうらさとるの作品。

結婚9か月目にして、旦那の浮気。浮気相手は美音と同じ職場のバイト女子。しかも、その相手は妊娠していて、旦那からは離婚届が送られてくる。
穏やかな風のような人生を望んでいた美音につきつけられたのは、つらく生々しい現実でした。大事なものを失いボロボロになった美音は、逃げるように「うらら」こと、羽卵白砂島へやってきます。しばし休息をして英気を養うために……

「うらら」で暮らしはじめた美音は、都会とは違う生活の中で、徐々に元気を取り戻していきます。が、同時に美音は、都会で暮らしていたとき以上に自分と向き合うことになるのです。
なぜ、自分はこんなにつらい目にあったのか。
自分はちゃんと自分の人生の主役として歩いてきたのだろうか。

大ヒットした『ホタルノヒカリ』の主人公・蛍は仕事はきっちり、しかしプライベートはダラダラの干物女。「素敵女子」になれず、自分の不器用さに落ち込むことも多い蛍でしたが、それでも自分を見失わず、恋にも仕事にも立ち向かって成長していく姿が、多くのファンの共感を呼びました。

今回の『うらら』の主人公・美音は、蛍とはタイプが違う女性です(少なくとも”干物女”ではありません)。仕事もプライベートも真面目に尽くしてきて、しかし、そのために等身大の自分を見失ってしまった女性。「うらら」で、美音はそんな自分の真実を見つめなおしていきます。

コミックスはまだ第1巻。美音はまだ「うらら」を訪れたばかりです。これから先、彼女はこの島でどのように自分を取り戻していくのか。美音をとりまく島の住人達、不愛想な料理人・濱崎や、島おこしプロデュースをもくろむ美少年・鮎人など、魅力的なわけあり(?)キャラクターたちも登場していて、美音と彼らがどのような関係になっていくかも含めて、今後の展開を見守りたいと思います。

【作品データ】
作者:ひうらさとる
出版社:講談社
刊行状況:1巻まで(続刊)

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