本業と副業の両立、どこまでできる? ビジネスマンの“ギャップ萌え”がジワる『部長は少女漫画家』

働き方が進化した現代。本業以外でも稼ぐ「副業」をする人も決して珍しくはなくなってきました。とはいえ、副業を原則禁止としている会社などもまだまだあるかと思います。

今回紹介するのは、副業に励み、副業がバレないようヒヤヒヤするビジネスマンのスリリングな日常を描いた『部長は少女漫画家』です。

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【あらすじ】
竹井エレクトロニクス・営業部の課長・白崎翔は、社長から上司である部長の副業調査を頼まれる。しかし、副業をしていたのは他ならぬ白崎。実は彼は少女漫画家「羽月メリー」として連載を目指して励んでいた。そんな中、新入社員の蒼井春乃が自分の作品のファンであることが判明し――?

【見どころ】
この作品の何よりの魅力は、本業のときと副業のときでまったく違う顔を見せる主人公・白崎のいわゆる「ギャップ萌え」です。

会社での彼は、冷静沈着で自分にも他人にも厳しく、周りから一目置かれる有能なビジネスマン。
しかし、その裏の顔は駆け出しの少女漫画家「羽月メリー」。副業が認められない企業の中で漫画家であることを隠しつつ、休み時間に会議室にこもって原稿描きを続けています。

そんな白崎の前に現れたのが、白崎の描く漫画が大好きな部下の蒼井。
羽月メリーの魅力を無邪気に力いっぱい語る彼女を見た彼は、自分の作品の読者に出会えたのがうれしくたまらず、心の中でまるで乙女のようにはしゃぎ、ときめき、喜び、感想などを聞いてみたい欲求が抑えられません。

会社ではあくまでクールで厳しい上司として振る舞う一方、漫画家の夢のために一途に純粋に努力していく白崎。彼の外見と内面の落差がなんとも絶妙で笑わずにいられず、その奮闘ぶりと悲喜こもごもが心にジワジワ刺さる作品です。

漫画の仕事が軌道にのるほどに、編集さんとの連絡や打ち合わせ、ひいては原稿制作など漫画に使う時間や労力を増えていく白崎。社員たちに副業がバレるのでは?という窮地に何度も陥りますが、そのたびにあれこれ苦しい嘘でとりつくろいながらなんとかピンチを脱していきます。

そして、漫画家という夢に真剣に向き合っているだけに、社内の副業を否定するような空気にもいささか抗ってしまう白崎。
果たして彼は副業がばれないままどこまで進み続けられるのか――?
それは、ぜひ本作を読んで確かめてみてください。

【作品データ】
原作:古都かねる 作画:西村マリコ
出版社:講談社(モーニングKC)
刊行状況:全3巻