クイズは運と知性とテクニックの世界『ウイニングアンサー』

今回は芳文社「まんがタイムきらら」にて連載中の『ウイニングアンサー』(八代涼)を紹介します。

一頃に比べてテレビのクイズ番組は減りましたね。かつては「クイズダービー」「クイズタイムショック」など、視聴者が参加するクイズ番組が毎日のように放送されて、高額の賞金や豪華な景品を競った時期もありました。しかし、現在は「パネルクイズ アタック25」が、かろうじてBSで放送されるだけになっています。芸能人が挑戦するクイズ番組は残っていますが、どうにも“やらせ”感が浮かんでしまいます。

さて、視聴者参加型のクイズ番組で残っているものの一つに「全国高等学校クイズ選手権」があります。年1回の特番ながら、1983年から40年以上開催してきました。もっとも、当初は年2回開催だったのが、1986年の第6回以降は年1回となっています。また、夏冬2回にならないかな、と。

そんな「高校生クイズ」があるだけに、それを目指して頑張る高校生もたくさんいます。『ウイニングアンサー』に登場する女子高生の主水亜衣(もんど あい)も、その1人。体が弱いことから、運動系は元より文化系のクラブ活動もなかなか集中できません。そんな中で見出した「クイズ研究会」で活躍する道を模索していきます。すったもんだの末に、1年生ながら首席の生徒会長である清海千代(せいかい ちよ)と、知識はイマイチながら強運の持ち主である大場香奈(おおば かな)が仲間になったのは漫画の定跡でしょう。2人の名前が対照的で面白いです。

競技クイズテーマにした漫画としては、KADOKAWA「ヤングエース」連載し、2017年にはアニメにもなった『ナナマル サンバツ』(杉基イクラ)や、本作と同じ出版社である芳文社「まんがタイムスペシャル」にて連載していた『ピンポン☆ブー』(藤島じゅん)があります。競技クイズにはスポーツ的な面白さもあるのですが、すんなり漫画にするのは難しいかもしれませんね。

直近の連載では、初めて参加したクイズ大会にて、千代と亜衣の活躍により優勝します。ただし、力を発揮できなかった香奈が「いない方がいいよね」なんて言い出してしまいます。まあ、すぐに仲直りするんですけど。6月号では、触発された香奈が真面目にクイズに取り組む様子もありますし、この後に控える大きな大会で、この3人のメンバーがどんな活躍を見せるのか楽しみです。もちろん有力なライバル校もいますし、簡単に勝てるとは思えませんが、期待を込めて見守りたいと思います。

【作品データ】
作品:ウイニングアンサー
作者:八代涼
連載:芳文社「まんがタイムきらら」連載中
刊行状況:1巻7月27日発売予定

【作品データ】
作品:ナナマル サンバツ
作者:杉基イクラ
連載:KADOKAWA「ヤングエース」連載
刊行状況:全20巻

【作品データ】
作品:ピンポン☆ブー
作者:藤島じゅん
連載:芳文社「まんがタイムスペシャル」連載
刊行状況:全2巻