「かもすぞ~」が返って来た『もやしもん+』

講談社「月刊アフタヌーン」で『もやしもん+』(石川雅之)の連載が始まりました。

主人公の沢木惣右衛門 直保(さわき そうえもん ただやす)は、細菌やウィルスが見える異能の持ち主。この異能を生かして世界を脅かす悪魔を退治…することなく、某農業大学を中心としたキャンパスライフを描いたのが、前作の『もやしもん』です。

ただキャンパスライフと言っても、ヨーロッパに行くはアメリカにも行くわ、地下道を探るわ、他人にも菌を見せるわと、いろんな冒険をしています。そうして前作の『もやしもん』は2004年から約10年に渡って連載されていましたが、作中で進んだ月日は約1年。大学に入学した沢木が2年次に進んだところで最終回を迎えています。当時は「あれ?ここで終わるの?」と感じましたが、すっきり終わりを迎えたので、まあ良かったなとも思っていました。

それから約10年後。

前作の最終回から、ほぼそのままの形で『もやしもん+』が始まりました。当然のことながら、沢木の異能を始め、主だった設定やキャラクラーは同じ。一方で現実世界が大きく変わっていますからねえ。モバイル端末とかYoutubeとかAIとか。その辺りが作品にどのような影響を与えるかが気になります。

その『もやしもん+』ですが、毎年行われる春祭を結構引っ張りました。まあ、学校内での対抗戦ってのは設定として面白いのは間違いないのですが、同時に伏線となりそうな現象もちょいちょ放り込まれているような気がします。それらの中でも個人的に一番気になるのは、沢木らの先輩で大学院生の長谷川遥(はせがわ はるか)です。親との確執は完全には無くなっていないようですし、このまま大学に残るにしても、親の跡を継ぐにしても、いろいろ問題が起きそうです。

あとはフランスのワイナリーの娘であるマリーも気になります。おそらく何らかの形で再登場するとは思うのですけど、結城蛍(ゆうき けい)との関係は進展するのでしょうか。それとも思い切って沢木に乗り換えるとか。そんな展開があったら面白そうです。

そんな『もやしもん+』では、大学生活の残り3年を30年に渡って描くのでしょうか。何とか最後まで描き切ってくれることを願います。

【作品データ】
作品;もやしもん+
作者:石川雅之
連載:講談社「月刊アフタヌーン」連載中
刊行状況:1巻発売中、以下続刊

【作品データ】
作品;もやしもん
作者:石川雅之
連載:講談社「イブニング」「月刊モーニングtwo」連載
刊行状況:全13巻