週刊少年ジャンプ2025年44号(2025年9月29日発売)

■掲載漫画ピックアップ

●『ONE PIECE』(尾田栄一郎)
表紙&巻頭カラー!様々な思惑が入り乱れるゴッドバレー。幼いシャンクスとシャムロックを抱えて逃げるモンキー・D・ドラゴン、シャクヤクの奪還を目指す数多の海賊団、ロックス海賊団、ロジャー海賊団など、島は混乱を極めていた。ソマーズ聖によって絶体絶命となってしまったシャクヤクの元に駆けつけたのは——

エルバフの過去を紐解く回想も、終わりが見えてきたような気がします。このときのゴッドバレーでは同じ時間にあまりにも多くの出来事が起こっているため感情が忙しいですが、シャクヤクを抱きしめるレイリーがやはり印象的でした。

●『魔男のイチ』(原作:西修 作画:宇佐崎しろ)
次の魔法狩りは、強大な力を持つ「古代(エピック)魔法」に分類されるもので、どうやら時を操れる魔法のようだった。イチたちの前に現れた、その名も「時操の魔法」は、なんと魔女たちの時間を停める攻撃を仕掛けてきた。魔女と魔法が相対する緊迫の瞬間、現れた第三者は人間で、しかも魔法の子を身籠っていると言い出して——

妊婦だという女性は、時操の魔法を「夫」として「お腹に魔法と人間の子がいる」と言いましたが、本当にそんなことが可能なのでしょうか?魔法と邂逅したものの想定外の事情に、先の展開が気になります。

●『逃げ上手の若君』(松井優征)
ついに尊氏と相見えた時行だったが、天賦の才と悪人の力をもって圧倒する尊氏を前に、苦戦を強いられ、いよいよ追い詰められてしまう。時行の危機を前に駆けつけた諏訪神党・海野幸康も尊氏に瞬殺されてしまい、時行は怒りを露わにする——

これまで幾度となく危機を乗り越え、数多の経験を積んで強くなった時行でも歯が立たない。絶望の色がかなり濃くなっていますが、この先で尊氏相手に成す術はあるのでしょうか。

■掲載順チェック!

【今号の掲載順】
ONE PIECE(尾田栄一郎)<巻頭カラー>
魔男のイチ(原作:西修 作画:宇佐崎しろ)
SAKAMOTO DAYS(鈴木祐斗)
ひまてん!(小野玄暉)
ウィッチウォッチ(篠原健太)
カグラバチ(外薗健)<センターカラー>
アオのハコ(三浦糀)
しのびごと(原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大)
僕とロボコ(宮崎周平)
呪術廻戦≡(原作:芥見下々 作画:岩崎優次)
鵺の陰陽師(川江康太)<センターカラー>
さむわんへるつ(ヤマノエイ)
悪祓士のキヨシくん(臼井彰一)
恋と夜ふけとヴァンパイア(ダンジョウ)<読切>
あかね噺(原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将)
ハルカゼマウンド(原作:後藤冬吾 作画:松浦健人)
逃げ上手の若君(松井優征)
灯火のオテル(川口勇貴)
カエデガミ(遥川潤)
ピングポング(片岡誉晴)
エキデンブロス(野乃大生)

【コメント】
夏の猛暑も落ち着きを見せ、お月見のイラストが表紙を飾る頃合いになりました。今週については、センターカラーの『カグラバチ』が一部下書き状態で掲載されるなど、少々気になる点も。連載に加えてカラー絵や各種描き下ろし、アメリカでのイベント開催などが続いたので、作者の体調を心配する声も多く寄せられたようです。

掲載順を見てみると、6月に始まった作品のうち3作品が後方掲載となりつつあります。近年のジャンプでは特にスポーツ系の作品が長続きしにくい傾向もあるので、ここは踏ん張って盛り返してほしいと思います。